『サマーウォーズ』と並ぶ傑作も? 自宅で「涼しげな夏」が感じられるアニメ映画3選
日に日に厳しさを増す暑さに、外出をためらう人も多いのではないでしょうか? せっかくの夏休み、わざわざ炎天下に出かけるよりも、クーラーの効いた涼しい部屋で「夏」を感じるアニメ映画に浸ってみるのも、また一興かもしれません。
アニメ映画で忘れられない「夏」を!

記録的な猛暑が続く今日この頃、室内で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか? 今年の夏は、海や山に出かけるのも素敵ですが、涼しい部屋で「夏」を感じるアニメ映画に浸ってみるのもおすすめです。数ある夏アニメ映画のなかから、「隠れた名作」といわれる珠玉の3本をご紹介しましょう。
●これぞ夏休み少年少女映画の理想形!?
心ときめく夏の作品といえば、ノスタルジックな田舎の風景、未知との出会い、そして少年少女たちのひと夏の冒険が思い浮かびます。『かみちゅ!』の舛成孝二監督とA-1 Picturesが手がけた『宇宙ショーへようこそ』は、それらすべてを盛り込んだ夏にぴったりの作品です。
小さな村に住む5人の小学生はある日、犬にそっくりな宇宙人「ポチ・リックマン(CV:藤原啓治)」を助け、そのお礼としてさまざまな宇宙人が集う「月面都市」へと招かれることになりました。ところが思わぬトラブルにより地球へ帰れなくなってしまい、子供たちはポチとともに壮大な冒険へと踏み出していきます。
ノスタルジックな田舎から、地球の文明を超越した星へと旅立つ展開は、まるで子供の夢をそのまま映像化したかのようです。宙に浮かぶ街並みや、個性豊かな異星人たちの姿は、観る人の想像力をかき立ててくれるでしょう。
全国公開の規模こそそこまで大きくありませんでしたが、「ベルリン国際映画祭」のジェネレーション部門にノミネートされるなど、幅広い世代から高く評価されました。ネット上でも「『サマーウォーズ』と並ぶ傑作」「まさに夏休み少年少女映画の理想形」といった声が寄せられており、公開15周年を迎えたいまこそ改めて注目したい作品です。
●『夏目友人帳』緑川ゆき先生が贈る、儚く切ない恋物語
緑川ゆき先生の人気マンガ『夏目友人帳』は、人間と妖怪の交流を描いたあやかし奇譚として知られています。その原点ともいえるマンガ『蛍火の杜へ』をもとにした同題アニメ映画は、不思議な少年と人間の少女が織り成す恋の物語で、アニメ『夏目友人帳』と同じ制作スタッフによって2011年に公開されました。
主人公の「竹川蛍(CV:佐倉綾音)」は、幼い頃に「妖怪が住む」と言われる森で迷子になってしまいます。泣きじゃくる彼女の前に現れ、助けてくれたのは、狐の面をかぶった謎の少年「ギン(CV:内山昂輝)」でした。この出会いをきっかけに、蛍は毎年夏になると、ギンに会いに森を訪れるようになります。
やがてふたりは互いに特別な想いを抱くようになりますが、ギンはある事情により、決して蛍に触れることができません。しかも歳月を経ても姿がほとんど変わらないギンとは対照的に、蛍はどんどん大人へと成長していきます。神秘的な自然と静かな情感に包まれた結末は、夏の終わりにふさわしい余韻をもたらしてくれるかもしれません。
●大海原を漂流する、ひと夏の大冒険が始まる!
Netflix映画として配信・劇場公開された『雨を告げる漂流団地』は、『ペンギン・ハイウェイ』の「スタジオコロリド」が手がけた長編アニメーション映画です。取り壊し前の団地に入り込んだ小学生たちが、突如として団地ごと漂流してしまう……そんな奇想天外な冒険が描かれています。
漂流生活をともにするのは、小学6年生の「熊谷航祐(CV:田村睦心)」や「兎内夏芽(CV:瀬戸麻沙美)」をはじめとする7人の子供です。漂流前はぎくしゃくしていた彼らの関係が、非日常のなかで少しずつ変化していき、困難を乗り越えながら絆を深めていく姿には、自然と胸を打たれるでしょう。
またストーリーはもちろん、背景美術の美しさも見どころのひとつです。朽ちかけた団地や、そこに差し込む夏の光が強烈なノスタルジーを呼び起こします。とりわけ水の描写は圧巻で、画面越しにひんやりとした清涼感をもたらしてくれるに違いありません。
(ハララ書房)


