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『旧劇エヴァ』『もののけ姫』上映で“1997年再来”か? 実は激動の1年だった約30年前

『もののけ姫』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が同時期に公開された1997年。それは「長寿シリーズの終幕」と「新しい作品の誕生」が重なり、アニメ界が大きく動いた1年でもありました。両作品のリバイバル上映が決まったいまこそ、あの激動の1997年を振り返ってみましょう。

アニメ界の「転換期」とも言うべき1997年

『劇場版 新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを君に』DVD(キングレコード)
『劇場版 新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを君に』DVD(キングレコード)

 先日『もののけ姫』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』のリバイバル上映が発表され、アニメファンの間で「1997年の再来!」と話題になっています。実はこの2作品が公開された1997年は、アニメ界にとって大きな節目の年でした。「長寿シリーズの終幕」と「新しい作品の誕生」が重なった、あの激動の1年を覚えていますか?

 まず1997年に終了した作品を振り返ってみると、社会現象を巻き起こした「美少女戦士セーラームーン」シリーズ、『フランダースの犬』から続いた「世界名作劇場」、通称「火曜サザエさん」こと『まんが名作劇場 サザエさん』が長い歴史に幕を下ろしました。なかでも「世界名作劇場」と「火曜サザエさん」は22年間続いた長寿シリーズだっただけに、ひとつの時代の終わりを実感した人も多いのではないでしょうか?

 一方、1996年まで放送された『新世紀エヴァンゲリオン』の影響もあり、当時のアニメファンたちはどこか新しい刺激を求めていました。いわゆる「ポストエヴァ」と呼ばれるような作品を、オタクたちが探していた時代です。そんな期待にいち早く応えたのが、1997年4月にスタートした『少女革命ウテナ』でした。

 本作は「セーラームーン」シリーズのメインスタッフであった幾原邦彦氏が原案・監督を務め、男装の麗人やアングラ演劇的な要素など、その独特なスタイルが話題を呼んだ作品です。また謎めいた世界観や示唆に富んだセリフの数々も相まって、「ポストエヴァ」を求めていた人びとのハートをわし掴みにしました。

 さらに1997年には、子供向けアニメ界にも「超新星」が出現します。4月1日から始まったアニメ『ポケットモンスター』です。

 本作の原点となるゲームボーイソフト『ポケットモンスター 赤・緑』は、1996年2月に発売され、ゲーム業界に大きな衝撃を与えました。その人気を追い風に放送されたTVアニメ版も瞬く間に注目を集め、やがて25年以上続く国民的アニメシリーズへと成長していきます。

 ただその一方で、業界全体を揺るがす「負の影響」も残しました。同年12月、本作を視聴した一部の子供たちに光過敏性発作が起きる、いわゆる「ポケモンショック」「ポリゴンショック」と呼ばれる事件が発生します。この一件がきっかけとなり、番組冒頭で「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね」といったテロップが表示されるようになりました。

 さらに1997年は、テレビ朝日の日曜朝にも大きな変化が訪れます。いまの視聴者には意外に思われるかもしれませんが、現在「プリキュア」シリーズが放送されている8時30分枠は、『ママレード・ボーイ』や『ご近所物語』など、ハイティーン層をターゲットにした作品が中心でした。

 しかし1997年9月、『花より男子』の後番組として始まったのは『夢のクレヨン王国』。それまでのティーン向け路線とは異なり、児童文学作品を原作とする女児向けアニメです。ここから『おジャ魔女どれみ』『明日のナージャ』『ふたりはプリキュア』などが続き、同枠は女児向け作品の時間帯へとシフトしていきました。

 そして激動の1997年を象徴する作品として、やはり『もののけ姫』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は欠かせません。『もののけ姫』は興行収入193億円という大ヒットを記録し、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』も多方面で当時のアニメファンに強烈な印象を残しています。

 10月24日(金)から始まるリバイバル上映を利用すれば、またあの頃の熱狂を楽しめるかもしれませんね。

(ハララ書房)

【画像】「えっ、ミスですか?」こちらが色も言葉も強烈すぎる『エヴァ』旧劇場版の当時ポスターです(3枚)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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