アニメ『東島ライダー』で、主人公たちの変身方法が「バラバラ」の理由 実は「ないもの」に共通点が?
意外ではない? あまり使われたなった「定番アイテム」

ヒーローごっこには地域差があり、大人になってから聞くと地方によってさまざまな形があったことを知りました。しかし意外な共通項のひとつに、「変身ベルトを使って遊んだ子供は多くない」という点があります。
これについては、「光る」「回る」で有名な変身ベルトは高額だったためごっこ遊びに使わないという説、ねたんだ友だちから壊されるという説などがありました。ちなみに筆者の地域ではベルトが旧1号の白地だったため、「古い仮面ライダー」として格落ち扱いされたものです。
事実の判定はむずかしいですが、変身ベルトを付けるというごっこ遊びはあまり世間的に流行らなかったのかもしれません。当時のヒーローの変身アイテム自体が、あまり商品化を意識しておらず、販売されたものも少なかったことが要因でしょうか。
それを受け継いだのか、『東島ライダー』では変身ベルトを身に着けるキャラがいません。この点からも『東島ライダー』は大人のライダーごっこを描いた作品といえるのでしょう。
ヒーローごっこのやり方も、地方ごとにそれぞれルールがありました。ただ「同じヒーローはひとりだけ」という点は、どこも一緒だったようです。それゆえに『東島ライダー』で描かれたように、「仮面ライダーV3」の取り合いでケンカになるといった事例はよくありました。もちろん腕の骨を折るまでの事態はそうなかったことでしょう。
それと、ヒーロー役と悪役に別れて戦うパターンにも地域によってルールが違ったようです。筆者の地域では全員がヒーロー役になって遊んでいました。悪役がいない分、誰が一番強いヒーローを決める遊び方ですが、今思えば『東島ライダー』の展開と同じかもしれません。
ちなみに筆者は「仮面ライダー2号/一文字隼人」が紀伊半島で着ていた青と白のツートンカラーのジーンズを買ってもらい、2号役を独占していたことがあります。昔の子供にとってごっこ遊びは華でしたから、同年代の人にはそれぞれの思い出やこだわりがあることでしょう。
(加々美利治)




