ガンダム化した『ちいかわ』“くりまんじゅう”に「かわいい」「アイデアがすてき」 可動式マスクで「ハーーッ」も再現
ガンプラと『ちいかわ』の「くりまんじゅう」フィギュアを組み合わせた「ガンダムくりまんじゅう弍式(茶色いガンダム)」がSNSで話題を集めました。「くりまんじゅう」の特徴であるお酒好きな一面を、可動マスクや一升瓶ライフルなどで表現。「最高」「アイディアが詰まってる」と反響を呼びました。
ガンダム×ちいかわコラボ作品

アマチュアモデラー「くまだい」さんの創作ガンプラ「ガンダムくりまんじゅう弍式(茶色いガンダム)」が話題を集めました。ガンプラと『ちいかわ』に登場するキャラ「くりまんじゅう」のフィギュアを組み合わせた斬新な作品に、「かわいい」「最高」「アイデアが詰まっていて素敵」といった称賛の声が相次ぎました。
ベースとなったキットは「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」。そのほか主な材料は、100円ショップで販売された「くりまんじゅう」フィギュアに一升瓶のミニチュア、2mmプラ板、エポキシパテに不要ランナーといった構成です。しかし、この限られた素材から生み出されたギミックの数々は、まさに職人技と呼ぶにふさわしいものです。
この作品の最大の見どころは、くりまんじゅうの特徴的な表情「ハーーッ」を完全再現した可動式マスクギミックです。顔部分は眉間のシワが出るパーツへの差し替えが可能で、マスクをオープンにすると歯と舌が出てきて「ハーーッ」のポーズが完成します。
この可動マスクの制作は容易ではありませんでした。「プラ板からの削り出しが大変でした。とくにマスクの可動部分は小さいので、壊れないように取り付けるのも精神が削れました」とくまだいさん。小さなパーツを精密に加工し、可動を確保しながら強度も保つという、高度な技術が要求される作業だったことが伺えます。
武器にも遊び心と技術が詰まっています。ライフルの砲身は一升瓶、スコープ部分はお酒を入れる器になっており、取り外してお酒を飲むポーズも可能です。シールドは取り外すとツマミを置くお盆に変形し、シールド時に挟み込んでいる割り箸も置けるという芸の細かさ。単なる「見た目の再現」ではなく、「キャラクターの行動を再現できるギミック」という発想が光ります。
さらに注目すべきは、左右に配置された巨大なくりまんじゅうの頭部です。これはアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場する「赤いガンダム」のビット兵器を再現したもので、それぞれが一升瓶のお酒を抱えています。くまだいさんは「赤いガンダムの左右のビット兵器を見て、これがお酒を持ったくりまんじゅうだったら面白いなぁと思い、ガンダムくりまんじゅうの改修を行いました」と制作のきっかけを語ります。
そのほか苦労した点について、くまだいさんは「くりまんじゅうの丸い頭の再現」を挙げています。角ばったガンダムのパーツから、あの独特の丸いフォルムを作り出すには、相当な工夫が必要だったことでしょう。
実はこの「ガンダムくりまんじゅう弍式」には前身となる作品がありました。数年前に制作された初代は、お盆のシールドとお酒のライフルだけのシンプルな構成でした。それが今年、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の「赤いガンダム」との出会いによって大幅な改修が行われ、ビット兵器や可動マスクなどが追加された「弍式」として生まれ変わったのです。
たくさんのコメントをいただいたなかで、「めっちゃほしい」と言ってくださった方もいて、くまだいさんは「物凄く嬉しかったです。自分の作ったものがほしいと思ってもらえるぐらいのものとして認めてもらえた感じがしました」と喜びを語っています。
100均フィギュアとガンプラという身近な素材から、ここまで完成度の高い作品を生み出すアイデアと技術。「ガンダムくりまんじゅう弍式」は、モデラーたちに新たな創作の可能性を示してくれました。
(マグミクス編集部)





