「だから熊本に…」「松江の評判大丈夫か」 トキへの差別始まった『ばけばけ』視聴者から納得、心配の声 実際はなぜ引っ越した?
連続テレビ小説『ばけばけ』18週では、トキが「ラシャメン」だと勘違いされ、ひどい差別を受けています。
松江での誤解は解けるのか

2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日し、『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。
第18週では松野家が「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の高給のおかげで借金を完済しました。しかし、それを記者「梶谷吾郎(演:岩崎う大)」が松江新報で記事にしたところ、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が借金のカタに売られた「洋妾(ラシャメン)」であるという噂が、松江中に広まってしまいます。
87話ではトキと養母「フミ(演:池脇千鶴)」がシジミを買おうとすると拒否され、トキに石がぶつけられる事件まで発生しました。これまでにないほどの辛い展開に、視聴者からは悲痛な感想が相次いでいます。また、第20週から始まる予定の「熊本編」に関して、
「錦織がヘブン先生がずっと松江にいられるように校長になる決断をしたけど熊本に行くんだよなあと思っていたらこうなるのか…」
「松江市民の態度が好かんわー。松江がイヤになって熊本行く流れになったら泣いちゃう」
「熊本行かにゃならんのにこんなに松江大好きでどうするんやろ思てたら、居続ける理由無くなりそうだがね」
「まあこれ原因で松江出て熊本に行くってなったら、観光客誘致してる松江にダメージ行くから無いやろ…と信じながら明日の8時を待つ」
「先週の私『ヘブンさん、松江気に入ってたのにYOUはどうして熊本へ?』 今日の私『もう早く離れて熊本で幸せに暮らしな』」
と、ヘブンたちが大好きな松江から離れてしまう理由について、納得したという声が多数出ていました。
ヘブンのモデル、ラフカディオ・ハーンさんは松江を愛した文豪というイメージが強いですが、実際のところは1年2か月ほどしか松江に住んでいません。1891年11月、ハーンさんは妻のセツさんと彼女の養家・稲垣家の家族を伴って熊本に引っ越し、第五高等中学校(現:熊本大学)の教師として働き始めました。
トキのモデル・小泉セツさんは、晩年にラフカディオ・ハーンさんと結婚した当初「ラシャメン」と人びとに言われたことが一番つらかったと、家族に語ったことが記録されています。ただ、それが原因で松江を離れることになったのかは定かではありません。
定説としては、ハーンさんが松江の冬の異常な寒さに耐えられなかったこと、第五中学校の月給が、島根県尋常中学校(現:島根県立松江北高校)の倍の200円だったことが移住の決め手と言われています。松江に住んでいた間に養う家族が一気に増えたため、より高給の職場を求めたのでしょう。
今後、松江の人びととの関係がどうなるかは不明ですが、18週の騒動は熊本移住に大きく影響すると思われます。トキたちは、後味よく松江を去ることはできるのでしょうか。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
(マグミクス編集部)

