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え、発砲した? 『ばけばけ』キレると怖すぎるヘブンのモデル・小泉八雲 「弱い者イジメ」をした相手への衝撃事件とは

連続テレビ小説『ばけばけ』18週87話では、トキがひどい差別を受けたことで、夫のヘブンが激昂し、ついに暴力を振るう場面が描かれました。

梶谷は投げられるだけで済んでよかった?

トミー・バストウさん(時事通信フォト、2025年2月22日撮影)
トミー・バストウさん(時事通信フォト、2025年2月22日撮影)

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日し、『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。

 第18週では松野家が長年抱えてきた借金を完済しましたが、それをきっかけに主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が、夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」に借金のカタとして売られた「洋妾(ラシャメン)」だという噂が広まってしまいます。

 87話では、ヘブンが原因となる記事を書いた松江新報の記者「梶谷吾郎(演:岩崎う大)」に激怒し、「デテイケ」と彼を投げ飛ばす場面が描かれました。さらに、トキが街中で石を投げ付けられたと知ると、ヘブンは「ユルセナイ」と木刀を持って飛び出そうとしています。

 これまでもヘブンが怒りをあらわにする場面はありましたが、かつてないほどの激昂に視聴者からは「ヘブン先生、激昂すると怖いのよ。平たい顔族の小柄なジャパニーズと異国人は体格からして違うから、ヘブン先生があの勢いで飛び出したら、町人は怪我ですまないかもしれない」「ずっと温厚だったヘブン先生だけに、ブチギレると激怖いな」「キレたヘブン先生怖い、キレさせたらダメな人だった」といった声も出ていました。

 モデルのラフカディオ・ハーンさんは、基本的には非常に温厚で優しい人物として知られていますが、卑怯者、弱い者いじめが許せない性格で、一度怒るとなかなか収まらなかったそうです。

 ハーンさんと小泉セツさんの長男・小泉一雄さんは、著書『父「八雲」を憶う』のなかで、ハーンさんについて「弱い者苛めや偽善を心から憎んだ人でした。それ故少しでも不正邪曲な行為を見逃すようなことは決してせぬ人でした」と語っています。

 また、一雄さんは同書で「父は怒り心頭に発すると顔色蒼白となり、”I’ll slap off your head!“”I’ll cut off your head!“と叫ぶ癖がありました。毎夜枕の下に旧式な大型の拳銃を置いて寝ていました」と、恐ろしい情報も綴っていました。

 さらに、アメリカ時代には実際に「弱い者いじめ」をしていた人を、銃撃したこともあったそうです。それは1877年10月、ハーンさんがシンシナティ州オハイオから、ルイジアナ州ニューオーリーンズに移住する旅の間、1週間ほどテネシー州メンフィスに滞在していたときの出来事でした。

 ハーンさんはあるとき、街の往来で男がひどいかんしゃくを起こし、目の前を横切った子猫の目を叩き潰すところを目撃します。ハーンさんは怒りのあまり、ポケットに入れていたピストルでその男に発砲しました。

 ただ、ハーンさんは左目が見えず右目もひどい近眼だったため、弾は当たらなかったそうです。ハーンさんは、のちに自分の伝記『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』を書く教え子・田部隆次さんに対し、「あたらなかったのは、これまで一生残念に思っている事の一つだ」と語ったといいます。

 ハーンさんが日本でそのような騒動を起こすことはありませんでしたが、一雄さんは『父「八雲」を憶う』で「ただ幸いにして日本では一度もこうした場合に遭遇しなかったまでです」と書いていました。

 87話の最後ではトキが全力でヘブンを止めましたが、あのまま松江の街中に飛び出していたら、とんでもない事件が起きていたかもしれません。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』(中央公論新社)、『父「八雲」を憶う』(千歳出版)

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ! 「意外と身長が」「確かにキレたら怖そう」 コチラが実際の小泉八雲と小泉セツの並んでいる姿です

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