マグミクス | manga * anime * game

声変わり直前だった『耳をすませば』の天沢聖司 ←高橋一生「クセ強」キャラの原点だった?

複雑だった母親との関係

人気漫画家の持つおかしな美意識が魅力的な「岸辺露伴は動かない」シリーズの映画化作品『岸辺露伴は動かない 懺悔室』 (C)2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
人気漫画家の持つおかしな美意識が魅力的な「岸辺露伴は動かない」シリーズの映画化作品『岸辺露伴は動かない 懺悔室』 (C)2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 若手時代の高橋一生さんは、深夜枠で放送されたホラーコメディ『怪奇大家族』(テレビ東京系)、や過激なスプラッター映画『MEATBALL MACHINE ミートボールマシン』(2006年)に主演するなど、いろんなジャンルに挑戦しています。

 俳優業だけでは食べていけず、20代半ばまではアルバイトもしていたと語っています。また、2015年に亡くなった高橋さんの母親は3回結婚しており、年齢の離れた弟たちの世話を高橋さんが見ることも多かったそうです。母親に対する感情は複雑なものがあったようです。

 30代になり、満島ひかりさんがシングルマザーを演じた『Woman』(日本テレビ系)の内科医役、遠藤憲一さんと菅田将暉さんが主演したコメディ『民王』(テレビ朝日系)のクールな第一秘書役などで注目を集めるようになります。さらに大ヒット映画『シン・ゴジラ』(2016年)、『Woman』と同じく坂元裕二脚本『カルテット』(TBS系)でのアドリブ感たっぷりな演技が好評を博します。

 2017年には女性誌「anan」にセクシーな姿でグラビアに登場し、即完売したことが大きな話題となりました。

伝説となった森山未來との演技バトル

 クセのあるキャラを得意とする高橋一生さんですが、いちばんの当たり役となったのが2020年から放送が始まった実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)です。人の記憶を本にして読むことができるという特殊な力を持つ人気漫画家の役です。第1シリーズの第2話「くしゃがら」では、やはり役づくりにこだわりを持つ森山未來さんとの演技バトルがSNS上で反響を呼びました。

 原作マンガでは1話しか登場しない編集者の「泉京香」を演じた飯豊まりえさんとのシリーズを通しての掛け合いも、息がぴったりです。おふたりは『岸辺露伴』での共演がきっかけで、2024年に結婚しています。食事は自炊するなど、飯豊さんの家庭的なところに高橋さんは惹かれたようです。

 2026年5月3日(日)は、おふたりが共演した映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(2025年)が午後4時10分から、5月4日(月)は夜9時30分から新作ドラマ『泉京香は黙らない』が、NHK総合で放送される予定です。

 クセ強キャラの原点となった『耳すま』の天沢聖司から、完成形ともいえる『岸辺露伴』まで、今年のGWは局をまたいで「高橋一生まつり」状態です。最新主演映画『ラプソディ・ラプソディ』も5月1日から公開されています。愛される「変わり者」に魅了される連休となりそうです。

(長野辰次)

【画像】『耳すま』天沢くん声優をつとめた人気俳優、2026年の「激変した姿」を見る(5枚)

画像ギャラリー

1 2

長野辰次

フリーライター。映画、アニメ、小説、マンガなどのレビューや作家インタビューを中心に、「キネマ旬報」「映画秘宝」などに執筆。現在公開中の『八犬伝』(キノフィルムズ配給)の劇場パンフレットなどにもレビューを寄稿している。

長野辰次関連記事

もっと見る

編集部おすすめ記事

アニメ最新記事

アニメの記事をもっと見る