年末年始に一気観したい2020年アニメ5選。毎話が「神回」レベルで止められない?
知略サスペンス・動物擬人化ラブコメ・ジュエルミステリーも見逃せない
●『無能なナナ』
「月刊少年ガンガン」で連載されている同名マンガ(原作:るーすぼーい、作画:古屋庵)が原作。“人類の敵”と呼ばれる怪物と戦うためにさまざまな能力を持つ少年少女が集められれた孤島の学園に、「人の心を読める」という転校生の少女・柊ナナがやってきたところから物語がスタートします。
本作に関しては、そこから先を説明してしまうと、“急転直下”ぶりがあまりに楽しい第1話の魅力を損じるため、「頼むから観てくれ!」と言うしかないのが難しいところです。しかし第2話以降の頭脳戦のスリリングさは、数あるサスペンスアニメのなかでも特筆もの。また主人公を演じる大久保瑠美さんの演技も大きな魅力です。この作品は「dアニメストア」「ABEMA」「バンダイチャンネル」などで観ることができます。
●『群れなせ!シートン学園』
マンガアプリ「サイコミ」で連載中の同名作品(著:山下文吾)が原作の、学園アニマルラブコメです。作品の舞台はさまざまな動物が通う私立シートン学園。この学園で出会った動物嫌いの人間とオオカミ少女を中心とした物語が展開していきます。
この作品のすごいところは、擬人化されたキャラクターに各動物の生態がしっかり反映され、コメディとして存分に活かされているところ。マイペースで寂しがり屋なネコ、中国からの留学生なパンダ、さらには裸があるべき姿のため着衣状態に羞恥心を感じる変態チックなハダカデバネズミの生徒会長……といったキャラクターが毎話登場し、『ロボットガールズZ』や『キラッとプリ☆チャン』で知られる博史池畠監督らしいドタバタ劇が展開するのだから、楽しいだけでなく動物知識の勉強にもなる作品です。この作品は「dアニメストア」「ABEMA」「Amazon Prime Video」などで観ることができます。
●『宝石商リチャード氏の謎鑑定』
美しく敏腕の宝石商であるリチャードと正義感の強い大学生の中田正義のコンビが、宝石にまつわるさまざまな依頼を解決していく“ジュエル・ミステリー”。原作は集英社 オレンジ文庫から刊行されている小説(著:辻村七子)です。
基本的に1話完結で進行し、毎話個性的な(ときに個性的過ぎる)ゲストキャラクターが登場し、さまざまな騒動が起こるため、どの話も見やすさと満足感が抜群です。そしてその間にリチャードと正義の関係が変化していき、終盤でひとつのピークを迎える頃には本作の虜になっているでしょう。この作品は「dアニメストア」「ABEMA」「GYAO!」などで観ることができます。
(はるのおと)