『鬼滅の刃』を制作したufotable作品5選。設立20年、いかにして日本屈指のスタジオに?
令和の時代を代表する大人気アニメとなった『鬼滅の刃』を制作したufotableは、2000年に設立されてから20年の間にも数々のハイクオリティなアニメ作品を世に送り出してきました。今回はそのなかから、ufotableを知るためにまず観ておきたい5作品を紹介します。
2000年代のライトテイストなアニメ作品も必見!
2000年の設立から20年で、日本を代表するアニメ制作会社のひとつとなったufotable。高いクオリティの作品を手がけてきた同社ですが、『鬼滅の刃』のTVシリーズ・劇場版が国民的ヒットとなったため、最近初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ufotableを知るために観ておきたい5つのアニメをご紹介します。
●『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』(2003年)
それまで他社からの下請けとしてアニメを制作していたufotableにとって、初の元請け作品が2003年放送の『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』です。小説『住めば都のコスモス荘』(著:阿智太郎)が原作で、ひょんなことから“ドッコイダー”に変身することになった主人公とパートナーの宇宙人幼女が、個性的過ぎるA級宇宙犯罪人たちと戦い、そしてコスモス荘で暮らすというヒーローコメディです。
近年のアニメのテイストからは意外とも思えるハイテンションなギャグが連発し、初めて観た方は驚くかも知れません。しかし細かく、そして気持ちよく動くキャタクターに、現在につながるufotableらしさを感じるのではないでしょうか。この作品は「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「バンダイチャンネル」などで観ることができます。
●『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』(2007年)
文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品となった2005年放送の『フタコイオルタナティブ』など、原作ものを手掛けるなか企画されたufotable初のオリジナル作品です。2035年の女子高校に通う転校生ながら生徒会長に立候補する天宮学美こと“まなび”、内気でドジっ子な稲森光香こと“みかん”たちによる学園ストーリーです。
本作の魅力は瑞々しいまでの青春模様。決して派手なバトルなどがあるわけではありませんが、序盤は他校の生徒会との交流、後半は廃校阻止のための学園祭復活に向けて懸命に動く主人公たちの姿は、多くの人の胸を打つのではないでしょうか。なおufotable作品はエンディングがクレイアニメであることが定番でしたが、本作がその定番が最後となるTVアニメとなってしまいました。この作品は「バンダイチャンネル」で観ることができます。