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押井守監督が恋のキューピッド役に? 実写映画に出演するアニメ監督たち

菅田将暉さんと有村架純さんがW主演した恋愛映画『花束みたいな恋をした』が、2021年1月29日より全国公開中です。ふたりが交際するきっかけとなるのは、なんとアニメ界の巨匠・押井守監督です。実写映画で独特な存在感を放つアニメ監督たちの俳優ぶりを紹介します。

終電後のカフェから始まる恋愛物語

『花束みたいな恋をした』で押井守監督が登場するシーン (c)2021「花束みたいな恋をした」製作委員会
『花束みたいな恋をした』で押井守監督が登場するシーン (c)2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

 劇場アニメ『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年)や『イノセンス』(2004年)などで知られるアニメ界の巨匠・押井守監督が、現在公開中の映画『花束みたいな恋をした』に出演しています。人気俳優の菅田将暉さんと有村架純さんがW主演した恋愛映画です。気になる押井監督の役ですが、なんと本人役としての出演。主人公たちが交際を始めるきっかけとなる、恋のキューピッドを演じています。

 脚本家の坂元裕二氏と土井裕泰監督の人気ドラマ『カルテット』(TBS系)以来となるタッグ作『花束みたいな恋をした』は、こんな出逢いから始まる物語です。大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)は、その夜が初対面。ふたりは京王線明大前駅で終電に乗りそびれたことから、深夜営業していたカフェでたまたま一緒に過ごすことになります。

 カフェの一席には、ニット帽をかぶった押井監督がいるではありませんか。でも、絹と麦のふたり以外は、誰も押井監督がいることに気づいていません。

押井監督で盛り上がる主人公たち

「あっちの席に神がいます」
「犬が好きな人ですよ。あと、立ち食い蕎麦」
「好き嫌いは別にして、押井守を認知していることは広く一般常識であるべきです」

 押井監督がきっかけで、ふたりは会話が弾み、お互いの趣味や考え方がよく似ていることが分かります。マンガ『宝石の国』や『ゴールデンカムイ』を愛読し、お気に入りの映画館は「早稲田松竹」「下高井戸シネマ」といった名画座。芥川賞作家・今村夏子さんの短編小説『ピクニック』が好きだというのも一緒でした。

 意気投合した麦と絹はデートを重ね、恋愛関係へと発展します。文化系女子と文化系男子との恋愛模様が、若手演技派俳優であるふたりによって、リアリティーたっぷりに描かれていきます。好きなものがぴったり一致する主人公たちのラブラブぶりは、観客が思わず照れてしまうほど赤裸々さです。

 押井監督の出演は1シーンだけですが、麦と絹の人生に至福の5年間をもたらすことになる重要な役どころとなっています。ただし、押井監督本人はそのことにはまったく気づいていません。劇団「山の手事情社」出身である土井監督の遊び心のある演出にも、ほっこりさせられます。

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