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アニメ『魁!!男塾』放送から33年。打ち切りに遭うも、漢(おとこ)のルールを教えてくれた

放送打ち切りに至った残念な経緯

TVアニメ『魁!!男塾』の主題歌をつとめた「一世風靡セピア」は、当時の音楽番組を席巻していた。画像は「ANIMEX 1200シリーズ99 魁!!男塾 音楽集」(日本コロムビア)
TVアニメ『魁!!男塾』の主題歌をつとめた「一世風靡セピア」は、当時の音楽番組を席巻していた。画像は「ANIMEX 1200シリーズ99 魁!!男塾 音楽集」(日本コロムビア)

 そんな『魁!!男塾』がTVアニメ化されたのは1988年。関東圏ではTVアニメ『北斗の拳2』終了後に、同じ枠で放送されました。

 もちろん筆者もアニメを楽しませてもらっており、当時ようやく自宅に導入されたVHSビデオで録画もしていました。しかしこのとき繰り返し再生していたのは本編ではなく、オープニングテーマの「汚れちまった悲しみに…」だったのです。歌は路上パフォーマンス集団「劇男一世風靡 (げきだんいっせいふうび)」から派生した「一世風靡セピア」という音楽ユニットが担当しており、何かよく分からないままなんとなく凄いと思って聞いていたのですが、後に俳優として頭角を現す哀川翔氏や柳葉敏郎氏が参加していたことを知り、大変驚いたことを思い出します。

 アニメの内容自体は、軍国主義的な部分や過度に残虐な部分は抑えられていましたが、男塾らしさは十分残されており、十分に楽しめました。江田島平八の「わしが男塾塾長……」のくだりも、故・郷里大輔氏によるド迫力の声が当てられており、「これが江田島平八の声なんだ」と、納得させられたことを覚えています。

 そうして毎週楽しみにしていたTVアニメ『魁!!男塾』ですが、男塾で3年に一度開催される格闘行事「大威震八連制覇」で一号生と三号生が死闘を繰り広げている最中に、いきなりストーリーが急に飛んでしまったのです。話数ではちょうど31話にあたります。このころ、『魁!!男塾』の描写に対しPTAから度重なるクレームが入っており、残念ながら打ち切りが決定してしまったのです。「大威震八連制覇」が一気に終了を迎え、その後に数話のエピソードが放送され、アニメは終了してしまいました。

 確かに残虐描写は多い作品だったかもしれません。しかしこの作品には、男同士の友情や仁義、どんなときもあきらめない根性といった、大事なものがたくさん詰まっていたのです。『魁!!男塾』が示してくれた漢(おとこ)の世界は今でも多くの人の心に根付いており、ここぞという時の規範になってくれている気がします。表面上の描写より、作品の根底に根付いているものにこそ目を向けるべきである……。筆者は今でも強くそのように願っています。

(ライター 早川清一朗)

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