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「アホ」「バカ」が褒め言葉のアニメ3選 斜め上の展開にお腹痛い!

仕事や家事に追われて疲れた日は、気楽に見られるアニメで癒されたいですよね。そんなときは、キャラクターたちのアホっぷり・バカっぷりが突き抜けているアニメを見るのがおすすめです。彼らの破天荒さが、悩みやストレスを吹き飛ばしてくれるでしょう。この記事では、「アホ」「バカ」が褒め言葉になっているアニメを3作品ご紹介します。

ツッコミが追いつかない! ド級のアホさが素晴らしいアニメたち

 考察のはかどる難解なアニメも面白いですが、疲れたときには、何も考えずに見られる「アホアニメ」がおすすめです。「そうはならんやろ!」と思わず画面につっこんでいるうちに、日々の疲れが癒やされます。この記事では、そんな「アホ」「バカ」が褒め言葉のアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「アホで始まりアホで終わる」「このご時世だからこそアホの詰め合わせを見るべき」と評判です。

●『宇宙戦艦ティラミス』(2018年4月~放送)

第2期『宇宙戦艦ティラミスII』 (C)宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会
第2期『宇宙戦艦ティラミスII』 (C)宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

『宇宙戦艦ティラミス』は同名マンガ(著:宮川サトシ、作画:伊藤亰/新潮社)を原作としたアニメです。原作は2019年に、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞。シリアスなSFロボットアニメと見せかけたコメディアニメで、第2期の製作や舞台化も行われました。

 時は宇宙歴0156年。宇宙へと移り住むようになった人類は、「メトゥスの民」と名乗る宇宙移民たちと抗争を繰り広げていました。地球連邦軍のエースパイロットであるスバル・イチノセ(CV:石川界人)は、眉目秀麗・成績優秀な「優等生」。しかし、彼にはちょっと残念な一面がありました。それは「アホ」であること。ある日の出撃前、スバルは「120秒か……それだけあれば!」と、コックピット内で串カツを取り出して――?

 ロボットアニメにもかかわらず、開始2分で串カツの登場という超展開を見せる本作。作画はかなり美しく、製作は『トランスフォーマー』『GANTZ』で知られる「株式会社ゴンゾ」です。しかし、無重力空間で串カツを食べようと奮闘したり、コックピット内でチワワを飼おうとして怒られたりと、まごうことなき「アホアニメ」っぷりを見せつけてくれます。加えてキャストには、スバルの兄、イスズ・イチノセ役に櫻井孝宏さん、熱血な先輩ヴォルガー・ハマー役に諏訪部順一さんと、豪華声優が勢ぞろい。登場人物が全員アホなので、いい意味で「豪華声優陣の無駄遣い」と言いたくなる作品です。1話が7分程度とスキマ時間で見られる作品ですが、電車内では視聴しないようお気をつけください。この作品は、「dアニメストア」「バンダイチャンネル」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『斉木楠雄のΨ難』(2016年7月~放送)

『斉木楠雄のΨ難』 (C)麻生周一/集英社・PK学園R
『斉木楠雄のΨ難』 (C)麻生周一/集英社・PK学園R

『斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのさいなん)』は同名マンガ(著:麻生周一/集英社)を原作としたアニメです。原作は2018年2月時点で累計販売数600万部を超え、山﨑賢人さん主演の実写映画化、小説化もされました。超能力を持つ高校生・斉木楠雄(さいき・くすお/CV:神谷浩史)のシュールな毎日を描いています。

 楠雄は小さな頃から超能力を持っていました。生後14日で声を出さずに会話をする、生後1か月で空中を歩くなど、非凡な才能を発揮してきた楠雄。高校生になった楠雄は、超能力のおかげで怒りや悲しみがない代わりに、喜びや楽しみもない毎日を送っていました。そんな平穏な毎日を「悪くない」と受け入れていた楠雄でしたが、ひとつだけ平穏ではないことがあったのです。それは、ラブラブだったはずの両親の夫婦仲で――?

 超能力者である楠雄が、個性豊かなクラスメイト達と過ごす日々を描く本作。なぜか楠雄のテレパシーが通じないモヒカン・燃堂力(ねんどう・りき/CV:小野大輔)、重度の中二病をわずらう海藤瞬(かいどう・しゅん/CV:島崎信長 ※崎の字は立つ崎)、実は腹黒い学園のマドンナ・照橋心美(てるはし・ここみ/CV:茅野愛衣)など、クラスメイトたちも楠雄が霞むほどの個性を持っています。楠雄のテレパシーによって暴かれる心美の黒い脳内や、効果音として適宜挟まれる「ジャッジメント・ナイツ・オブ・サンダー」、「原作をどんどん消化していく!」といったメタ発言もポイント。常に冷めきっている楠雄の声を神谷さんが淡々と演じている点も、シュールな本作の面白さに拍車をかけています。この作品は、「Netflix」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『男子高校生の日常』(2012年1月~放送)

『男子高校生の日常』 (C)山内泰延/スクウェア・エニックス「男子高校生の日常」製作委員会
『男子高校生の日常』 (C)山内泰延/スクウェア・エニックス「男子高校生の日常」製作委員会

『男子高校生の日常』は同名マンガ(著:山内泰延/スクウェア・エニックス)を原作としたアニメです。原作は2013年7月時点で累計販売数230万部を超え、菅田将暉さん主演の実写映画も製作されました。原作の出版社である「スクウェア・エニックス」と、アニメの製作を担当した「サンライズ」のコラボ作品であり、第1話冒頭では各企業の代表作のパロディも盛り込まれています。

 ごく普通の高校に通い、ごく普通の日常を送っている男子高校生のタダクニ(CV:入野自由)、ヒデノリ(CV:杉田智和)、ヨシタケ(CV:鈴村健一)。ある日の放課後、3人はいつものように、タダクニの部屋でだらだらしていました。しかし、タダクニの「彼女ってどうやったらできんの?」というひと言から、急きょ「彼女の作り方シミュレーション」が始まります。何度もシミュレーションに失敗し、やり直しになるタダクニ。しかし、「俺は大事なことを忘れていた……」と女子役・ヨシタケの手を取り、おもむろに走り出して――?

 日常系アニメでは珍しく、女子ではなく男子高校生が主役の本作。原作に基づき、短いストーリーが1話のなかにいくつも含まれる構成になっています。女の子と並んで歩くタダクニを見て大騒ぎしたり、怖い話を披露しあって本当に怖くなったり……。男子高校生のおバカさやアホさ、しょうもなさが、面白おかしく各話に詰め込まれています。なお、本作の監督・高松信司さんは、『銀魂』105話までの監督でもあります。音楽や制作会社、主要キャストにも『銀魂』との共通点が多いので、『銀魂』との共通点探しをしながら見るのも楽しいかもしれません。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

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 愛をこめて「アホ」「バカ」といわれる作品には、気負わず見られて楽しめる魅力があります。疲れたときや悲しいことがあったときはもちろん、楽しく過ごしたいときはこうした「アホアニメ」を見てみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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