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東京五輪の新競技を題材にしたマンガ4選 初心者も熱くなれる!

2021年7月23日に東京五輪の開会式が行われました。東京五輪では、空手、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードの4競技が新競技として採用されました。東京五輪がもっと楽しく見られる、新競技を題材にしたマンガを紹介します。

個性豊かなキャラによって異なるプレースタイルが魅力的なスポーツマンガ!

『ハンザスカイ』(著:佐渡川準/秋田書店)
『ハンザスカイ』(著:佐渡川準/秋田書店)

 2021年7月23日に東京五輪が開幕しました。今回は、33競技が実施され、空手、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードの4競技が新競技として採用されました。新競技を観る前でも観た後でも、競技のルールや醍醐味が面白く描かれているマンガを読めば、より競技の魅力を知ることができます。そこでこの記事では、新競技を題材にしたマンガを、厳選して紹介します。

●空手:『ハンザスカイ』

 まずは、空手を題材にしたマンガ『ハンザスカイ』(著:佐渡川準/秋田書店)です。中学時代にケンカに明け暮れていた主人公・半座龍之介が、高校で自分よりも強い空手部2年生の女子・藤木穂波に出会い、恋心を抱いたことをきっかけに、空手部に入部します。最初は、空手部の一員として認められなかった半座でしたが、先輩たちの指導の下、真剣に空手の練習に打ち込んで実力をつけていきます。この作品は、主人公・半座だけでなく、どの登場人物も特徴的に描かれています。キャラクター性や空手のプレースタイルもそれぞれ異なっていて、さまざまな空手の戦法を一度に知ることができ、なおかつ楽しく読むことができます。筆者が個人的に好きなキャラクターは、無口でカウンター攻撃を得意とする財前隼人です。財前は、基本的に無口なのですが、謎かけを思いついた時には自ら喋ります。半座が入部したときには「半座とかけて紙風船とときます。その心は期待(気体)で膨らむでしょう」と、うまい謎かけを披露します。一見、ふざけているようですが、試合になると、冷静に相手の動きを読んで、カウンター攻撃を繰り出す姿がかっこよく描かれています。自分の好きなキャラクターと戦法を見つけながら、読んでみてください。

●スポーツクライミング:『いわかける! -Climbing Girls-』

 続いては、スポーツクライミングを題材にした『いわかける! -Climbing Girls-』(著:石坂リューダイ/小学館)です。中学時代に数々のパズルゲームでタイトルを総なめにしてきた主人公・笠原好は、高校でスポーツクライミングに出会い、登ることの楽しさを知ります。笠原は初心者ではありますが、パズルゲームで身につけた能力を生かし、壁をパズルに見立てて攻略ルートを見極めて登るプレースタイルで、難解な壁をクリアしていきます。この作品では、他校の選手が多く登場し、ライバルたちと争う姿に胸を打たれます。頭脳で登るスタイルの笠原とは異なり、筋力で登る選手、体格を生かして登る選手、体の柔らかさを生かして登る選手、諦めの悪さで粘って登る選手などが登場します。それぞれのプレースタイルにプライドを持っているからこそ、相手選手の活躍に動揺させられたり、悔しさがプレーに影響されたりと、それぞれのキャラクターが自分と葛藤するシーンが多く描かれています。スポーツクライミングとしての知識が得られるのはもちろん、スポーツクライミングにかける選手の熱い思いも伝わる作品です。

主人公とともに成長できる!初心者にやさしいスポーツマンガ!

『SURFINGMAN』第2巻(著:梅澤春人/コアミックス)
『SURFINGMAN』第2巻(著:梅澤春人/コアミックス)

●サーフィン:『SURFINGMAN』

 続いては、サーフィンを題材にした『SURFINGMAN』(著:梅澤春人/コアミックス)です。40歳を目前に、妻に浮気されて離婚したサラリーマン・江口明良が、新婚旅行でのサーフィンの記憶を思い出し、再度奮起してマンツーマンでサーフィンを教えてくれるコーチを雇います。指導するコーチは年下の20代の女性。サーフィンを学んでいくうちに、江口は生き生きした表情になっていき、人生を謳歌するようになります。この作品では、サーフィンの基礎となる知識が分かりやすく描かれていて、読み手も主人公の江口とともに、サーフィンについて学ぶことができ、一緒に成長することができます。波に乗る難しさ、筋力の大事さ、海の怖さ、道具へのこだわりなど、サーフィンを体験しないと分からないシーンは、ひとつひとつが勉強になります。また、中年男性が取り組む姿を描いているので、サーフィンに憧れはあったけど、結局やらずに大人になった読者も、新たに始めてみようという気持ちになります。この作品は、2巻までしか発売されていないので、時間のない方も手軽に読むことができます。

●スケートボード:『SK8R’S』

 最後は、スケートボードを題材にした『SK8R’S』(著:トジツキハジメ/小学館)です。小学生のアキオは、プロのスケーターである師匠に出会って技を教えてもらったことをきっかけに、スケボーに夢中になり、師匠を目標にプロのスケーターを目指します。この作品は、スケートボードの経験がない人でも、スケートボードをやってみたくなるようなカッコいいシーンが多く描かれています。特に、商店街や階段で滑るシーンは、スケートボードに触れたことがなくても、あまりのカッコよさに誰もが興味が抱くでしょう。また、多くのスケートボード知識が出てきますが、技の名前や難易度、専門用語などを他の登場人物が丁寧に説明するので、物語のなかで理解しながら読み進めることができます。また、スケボーの選び方から、丁寧に描かれている場面もあり、趣味で始めてみたいという人にも参考になる一冊です。さらに、日本人初のワールドカップチャンピオン・プロスケートボーダーの瀬尻稜さんも太鼓判を押す作品です。スケートボードの経験者も楽しめるのではないでしょうか。

 スポーツマンガは、ストーリーとして面白いのはもちろんのこと、競技のことを深く知ることができるので、一読するだけで、より深く競技が楽しめます。競技を知る最初の第一歩として、スポーツマンガを読んでみてはいかがでしょうか。

(稲福竜生)

【画像】今、家で読みたいスポーツマンガ

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