東京五輪で活躍を見せたアスリートが愛するマンガ・アニメ パフォーマンスの原動力に?
2021年7月21日から競技が始まった東京五輪も、いよいよ閉幕が近づいてきました。さまざまな活躍を見せてくれた日本代表選手たちのなかには、好きなマンガ作品やアニメ作品を愛し、自らの原動力にしている人もいます。
サッカー日本代表“Wエース”のひとりが影響を受けた作品は?
2021年7月21日から競技が始まった東京五輪も残すところあと数日となりましたが、日本代表選手たちの活躍が連日報道されています。今回は、東京五輪で活躍をみせてくれたアスリートたちが愛するマンガ作品・アニメ作品を紹介します。
バスケットボール男子日本代表、八村塁選手は、過去に出演したテレビ番組「情熱大陸」で、国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』が好きだと明かしています。インタビューでは「クレヨンしんちゃんは本当に小さいころから見てて、きょうだいでずっと見ている。今でも見てます」「すごく好きなんですよ、しんちゃん」などと“しんちゃん愛”を語り、SNSでは「親近感がわく」と話題になりました。
『クレヨンしんちゃん』には、サッカー元日本代表の中澤祐二さんや、テニスの松岡修造さんらが作中に登場したこともありました。いつの日か八村選手も登場するかもしれません。
続いて、53年ぶりのメダル獲得を目指すサッカー男子日本代表の堂安律選手。久保建英選手とともにWエースの一角として活躍をみせています。堂安選手がゴールを決めた際に時折みせる、両手の親指と人さし指で顔の前に四角形を作るゴールパフォーマンスは、サッカーマンガ『ファンタジスタ』に影響されたものだそうです。同作に登場するイタリア代表のマルコ・クオーレという人気キャラクターの定番セレブレーションを真似したと明かしています。
「僕も子どものころは選手のパフォーマンスを真似していた。自分のも真似してもらえるとうれしい」と話しており、彼らのゴールパフォーマンスを真似する人が今後増えるかもしれません。
続いて、リオ五輪で3つのメダルを手にした水泳の萩野公介選手。東京五輪では休養明けにも関わらず200メートル個人メドレー決勝に進出。メダル獲得まであと少しでした。そんな萩野選手は大会前の4月に、プレミアム音声サービス「NowVoice」を更新し、忍者マンガの名作『NARUTO』を読んでいることを明かしていました。
「主人公がよく言っていたんですけど『自分を信じてくれた人たちを信じる』っていい言葉だなあと思いました」と、心に響いたセリフもあわせて紹介。ちなみに、バスケットボール日本代表の渡邊雄太選手も『NARUTO』のファンであることを明かしています。
男子走り高跳びで日本として49年ぶりに決勝進出を果たした、日本記録保持者の戸辺直人選手は『ONE PIECE』の単行本を買って読むことが息抜きだといいます。
「国際大会で外国人選手と相部屋になった時のとっかかりにはワンピース。世界中の人が読んでる。今までの経験ではその話をすれば大丈夫」と、『ONE PIECE』がきっかけで世界中の選手と仲良くなれたことを明かしています。
東京五輪ではフィリピン代表として出場している女子ゴルフの笹生優花選手はマンガやアニメが大好きで、特に『ドラゴンボール』のファンを公言。「孫悟空になりたい」というほどです。
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最後に……東京五輪には出場していませんが、メジャーリーグでホームランランキングトップを独走中の大谷翔平選手は、『呪術廻戦』にハマっていることを明かしています。実は、今シーズンから打席に立つ際の音楽をアニメ『呪術廻戦』のED「LOST IN PARADISE feat. AKLO」にしているのです。今シーズンの絶好調ぶりの秘密は『呪術廻戦』にあるのかどうなのか、気になるところです。
(中島憲太郎)