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『こち亀』両さん×檸檬の感動回3選 「ダメ人間」も人が変わる!

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は新刊201巻が発売され再び注目を浴びています。同作といえば、感動回が多いことでも知られ、なかでも主人公「両さん」と幼稚園児の檸檬(れもん)が描かれるエピソードはファン人気が高く必見です。記事では、両さんと檸檬にまつわる感動回をTVアニメ版から3話ピックアップして紹介します。

感動回が多い! 擬宝珠家登場回にハズレなし!?

(画像:写真AC)
(画像:写真AC)

 秋本治さんの名作『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の新刊コミックス第201巻が2021年10月に発売され、再び注目を集めています。

 通称『こち亀』の愛称で知られる同作は、亀有公園前派出所に勤務する破天荒な警察官「両さん」こと両津勘吉(りょうつ・かんきち)がその同僚や周辺の人物と繰り広げるギャグマンガ。一方で、涙なしでは見られない「感動回」が多いことでも知られている人気作です。

『こち亀』の感動回を紹介するにあたって、切っても切り離せないのが擬宝珠(ぎぼし)家ではないでしょうか。擬宝珠家は、老舗高級寿司店「超神田寿司」を経営しており、100歳を超えていまだ現役の夏春都(げぱると)を筆頭に、伝統の味を守りつづけています。実は、両津家とは親戚の間柄。夏春都は、両さんの祖父の妹なのです。両さんはそんな事実はつゆ知らず、葛飾署の巡査で超神田寿司の長女・纏(まとい)と結婚寸前まで関係が進んだことがありました。

 そんな擬宝珠家のキャラクターが登場する回はファン人気が高く、感動回が多くあります。なかでも、纏の妹で幼稚園児の檸檬(れもん)が登場するエピソードはとりわけ人気です。この記事では、両さんと檸檬にまつわる感動回をTVアニメ版から3作ピックアップ。普段はダメ人間なのに、檸檬のこととなると人格や性格が変わる両さんの魅力と合わせて紹介します。

●アニメ第209話「スーパー幼稚園児 檸檬」

 まずは、檸檬が初登場したエピソード「スーパー幼稚園児 檸檬」。纏は葛飾署で同僚と手作り弁当を食べる会を開こうとしますが、弁当を忘れてきてしまいます。そこに忘れた弁当を持って登場したのが妹・檸檬でした。

 纏や両さんが檸檬を迎えに行くと、開口一番「お前が話に聞いていた、両津家の男のなかでも最低な両津勘吉か?」「顔も喋り方も下品だなぁ」と言い、両さんとは印象が最悪の出会いを果たします。

 檸檬は纏によると「100年に1人」と言われるほど優れた味覚の持ち主。そこで、両さんが以前に横柄な主人とケンカしたラーメン店に連れていくと、檸檬はラーメンの味の欠点をズバズバ指摘します。「お見それいたしました!」と横柄だった主人は頭を下げ、すっかり気が良くなった両さんは檸檬のことが大好きになったのです。

 両さんは檸檬を「超神田寿司」に送り届けますが、檸檬が大事にしていた靴が「汚れていたし小さくなって履けないから」という理由で捨てられていました。檸檬はそれまで表情ひとつ変えず大人のように振る舞っていましたが、涙を流してショックを受ける幼稚園児らしい一面を見せます。両さんは檸檬を抱きかかえ、懸命に靴を探し始めるのです。

 道で会ったゴミ清掃員に「今頃は焼却炉で灰になってる」と聞いてもなお「大丈夫だ檸檬! 泣くなよ! 絶対なんとかなる!」とゴミ収集所に大急ぎする両さん。両さんは収集所に到着するとゴミの山のなかに飛び込み、命がけで靴を見つけ出します。再び自宅に送り届けた両さんに「ありがとう勘吉! ばいばーい!」と笑顔で言う檸檬に「檸檬がこんなに明るく笑うの初めて見たよ」と纏がひと言。檸檬にとって印象の良くない出会いを果たした両さんの印象が大きく変わったエピソードでした。

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