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絶対にいらない『ジョジョ』のスタンド4選!使ったら死亡、本体にもウイルス感染?

『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるスタンド能力をもらえるとしたらどれがいい? これは、ファンの間でよく盛り上がる議論ですが、一方で「絶対にいらないスタンド」も白熱する話題です。今回はそんな、持ち主に一切メリットがない迷惑系スタンドをご紹介します。

背中を見せたら死んでしまう能力……本人のせいなのか?

持ち主の運命が悲惨すぎる「チープ・トリック」の登場巻「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版16」(集英社)
持ち主の運命が悲惨すぎる「チープ・トリック」の登場巻「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版16」(集英社)

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドと呼ばれる能力は魅惑的なものが多いです。例えば第3部の主人公・空条承太郎のスタンド「スタープラチナ」はその代表格。圧倒的なパワータイプでありながら、弾丸をもつかむ正確無比な動作も可能で、戦闘ではもちろんのこと、どんな場面においても役に立つことは間違いありません。

 しかし、これまで第3部から第8部までスタンドを中心に描かれてきた『ジョジョ』の物語のなかには、いまいち使い道がわからない、有り体に言えば「絶対にいらない」と言われている哀しきスタンドもちらほら存在しています。ということで今回は、ネット上でもとりわけ「不要」「迷惑」との声が多かったスタンド能力をご紹介します。

●チープ・トリック(第4部)

 第4部に登場した「チープ・トリック」は、今やジョジョファンの間では殿堂入りクラスの「不要スタンド」です。その能力はというと、持ち主である乙雅三(きのと まさぞう)の背中を見た相手に乗り移って貼りつくというもの。敵にとっても厄介な存在ですが、このスタンドは相手に乗り移る際に、元の持ち主の背中の肉を根こそぎ引っぺがして、命を奪ってしまうのです。
 
 これは……たしかに欲しくありません。能力というよりかは、悪霊のような存在です。いったい、乙雅三はどのようにして使いこなせばよかったのか。どんなアイデアが浮かんでも、「背中をはがされて死亡」というデメリットには勝てなさそうです。

●ノトーリアス・B・I・G(第5部)

「チープ・トリック」と双璧をなす「いらないスタンド」と言えるのが、第5部登場の「ノトーリアス・B・I・G」です。周囲で最も速く動くものを感知し自動で追跡して攻撃を仕掛けるという厄介な能力なのですが、これが何ゆえに「いらない」と言われているのでしょうか。実はこの能力はスタンド使い本体の死後に発動するのです。

 作中で明確には語られていませんが、おそらく本人が死なないと、この自動追尾能力は使えません。これでは、もう「いる」「いらない」以前の問題です。持ち主だった刺客・カルネは「とにかくジョルノたちを殺せればそれでいい」と覚悟を決めた殺し屋だったと思われますが、そうでもない限りこのスタンドが望まれることはまずないでしょう。デザインはいいのですが、本人は死んでいるのでその活躍ぶりも確認できません。

●ハイウェイ・トゥ・ヘル(第6部)

 クセの強いスタンドが続出する第6部『ストーンオーシャン』のなかでも、「ハイウェイ・トゥ・ヘル」はかなりいらないスタンドです。なんとも言えぬプロペラ状の不気味な形状をしたこちらのスタンドですが、その能力は「自分に与えた苦痛を相手にも与えられる」というもの。つまり、相手を道連れにすることができるのです。

 しかし、これまた「自分の死(ダメージ)」が前提となっているため、使える余地が極めて少ないスタンドという評価を受けています。このスタンドの能力者である囚人のサンダー・マックイイーンという人物は、かなりの厄介者でした。自己中心的でありながら被害者意識が強く、とにかく誰かを道連れにして死にたいという救いようがない男で、シリーズ屈指の迷惑キャラだったと言えるでしょう。

●パープル・ヘイズ(第5部)

「パープル・ヘイズ」は、その凶悪設定ゆえに作者・荒木飛呂彦先生も扱いに困った……なんて説もあるほどの問題児です。実際、本体のパンナコッタ・フーゴはレギュラーメンバーだったにもかかわらず、物語から途中離脱してしまいました。

「パープル・ヘイズ」の能力は殺人ウイルスです。あらゆる生物を瞬時に腐らせ死に至らしめるウイルスを周囲に散布する危険極まりないスタンド。なお、そのウイルスはフーゴ本人にも容赦なく感染します。そもそも恐ろしい殺傷能力なのに、本人も制御不能とあっては、確かに扱い方が分かりません。ネットでは平和的な利用方法なども盛んに議論されているようですが(害虫駆除、新薬開発など)……やはりリスクが高すぎます。

 今回の「いらないスタンド」の話になると、第3部終盤に登場した、後頭部に女の顔を出現させるなどの愚策をお披露目したヌケサクの名も挙げられることが多いのですが、どうやら彼はそもそもスタンド能力者ですらなかったようです。

 スタンドとは本体自身の精神を具現化したものです。今回取り上げたスタンドが発現してしまった彼らの人となりがむしろ気になるところですが、「いらないスタンド」はまだまだ掘り下げて議論ができるかもしれません。

(片野)

【画像】己を犠牲にしてまで主人公たちを苦しめた「いらないスタンド」使いたちの登場巻。スピンオフ本も(5枚)

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