サンタさんがくれた「コレジャナイ」ゲームソフトの悲劇 『ポケモン』が欲しかったのに?
クリスマスの朝、枕元にサンタさんからのプレゼントがあることに感激したときのことを思い出して下さい。包み紙から、お願いしていたゲームソフトだと分かり、感激! ところが包装紙を破って……「コレじゃない!」。サンタさんとの「認識のズレ」が生まれがちだったゲームソフトを振り返ります。
サンタさんへのリクエスト『ポケモン』の解釈はさまざま
冬休みと共にやってくるクリスマスに、多くの子供がドキドキする理由はふたつあります。ひとつは、サンタさんにおもちゃをもらえるかもしれない期待。もうひとつは、本当にそれが欲しいプレゼントがどうかへの不安です。
特に、TVゲームのソフトは、贈る側ともらう側で思い違いが発生しやすい特徴があります。子供の頃、TVゲームが好きだった人は、クリスマスの思い出とゲームタイトルの記憶とが結び付けられているのではないでしょうか。枕元に置かれた包み紙に、ゲームソフトのパッケージの感触。喜んだのも束の間、破いた包装紙から見えたタイトルに「コレじゃない」と、愕然した経験がある人は少なくないはず……。
この記事では、ゲームに詳しくない「サンタさん」たちに選ばれてきた「惜しい! コレじゃない!」ソフトを振り返ります。
まず、2010年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』。数ある「ポケットモンスター」(以下、ポケモン)シリーズのなかでも、欲しいソフトと「対」となるバージョンが選ばれやすい作品として有名です。
白色を基調としたポケモン「レシラム」のパッケージが『ブラック』。その逆、黒色の「ゼクロム」が描かれているほうが『ホワイト』バージョンであることがミスを誘発させたのです。
とは言え、どちらのタイトルも(野生で出現するポケモンが異なるなど、細かな違いはあるものの)「イッシュ地方」を舞台に冒険を進めるタイトルであることに変わりはなく、欲しいほうでなくても、そこまでがっかりすることはないのが救いです。
ところが少し時代をさかのぼると、『ポケモン』が欲しい子供たちのリクエストに対して、サンタさんが『もんすたあ★レース』や『まぜっこモンスター』などのソフトを選んでしまうという悲劇が起こっていました。「ゲームボーイ用ソフト、かつ『モンスター』とタイトルに付いている」と、認識された結果です。
また、『ポケモン』同様にバージョンがふたつある理由から「メダロット」シリーズを選んでしまったサンタさんも多くいました。
「『ポケモン』が欲しい!」というお願いは、第三者のフィルターを通すことでリクエストの解像度が下がり「類似性の認められるゲームソフトなら可」と、言った具合に、サンタさんに伝えられてしまったのかもしれません。いずれのゲームソフトも『ポケモン』とは、また違った面白さがあるとはいえ、子供にとってはたまったものではありません。