『ONE PIECE』ゾロの声優・中井和哉が演じたキャラ3選 2枚目・クズ役も見事!
「度し難い人間のクズ」と呼ばれるキャラまで演じる!
●『血界戦線』ザップ・レンフロ
続いては、異世界もののバトルアクション作品『血界戦線』の人気キャラクター、ザップ・レンフロ。同作は異世界と現世をつなぐ街「ヘルサレムズ・ロット」を舞台に、街の均衡を守る秘密結社「ライブラ」の構成員たちの戦いを描いた物語です。
中井さんが演じたザップはゾロや土方十四郎と違って、見た目はイケメンながらも基本的にはクズキャラです。お金と女性にだらしなく、ひと月の給料をその日に使いきってしまうほど浪費家。「ライブラ」のメンバーから「度し難い人間のクズ」「ダメ男のロイヤルストレートフラッシュ」などと呼ばれる始末です。
作中では、女性の家で寝泊まりする「ヒモ」として生活するダメダメな姿を披露している一方で、主人公のレオナルドを密かに心配して、なんだかんだで面倒を見ている兄貴肌な一面も見せており、戦闘力も超一級。「斗流血法!(ひきつぼしけっぽう)」と技名を叫ぶ姿など、クズキャラとのギャップに高い人気を集めているようです。
どんなキャラクターでも変幻自在に魅力満点にしてしまう中井さんの「七色の声」に注目したい作品です。
●『炎炎ノ消防隊』秋樽桜備

最後は「週刊少年マガジン」にて連載中の人気ダークバトルファンタジー『炎炎ノ消防隊』から紹介します。主人公・森羅日下部(しんら・くさかべ)が所属する第8特殊消防隊の大隊長・秋樽桜備(あきたる・おうび)です。
同作は、人が突如燃え出し、炎の怪物「焔ビト」となって、破壊の限りを尽くす「人体発火現象」に立ち向かう特殊消防隊を描く物語。2020年から舞台版も上演されており、人気を博しています。
中井さんが声を担当する桜備大隊長は、鍛え上げられた肉体を武器に活躍する消防隊員。個性豊かな部下たちからタメ口を使われても怒らないなど、人間力が長けており、部下たちの面倒見もいい人気キャラクターのひとりです。中井さんの低音で落ち着いた声色が、桜備の人間としての温かみを豊かに表現しています。
そんな桜備は筋トレマニアで日課のトレーニングは 「筋トレを超えた筋トレに近い何か」と称される肉体派。いき過ぎた筋トレ風景に思わず笑ってしまうこともしばしば。同作「肉弾戦最強」との呼び声も高いキャラクターです。
アニメは第2期まで放送されており、第3期の放送スタートが待たれています。明るく前向きで部下をまとめあげる桜備の活躍に注目です。
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以上、中井和哉さんの出演作を『ONE PIECE』のほかに3つ選んで紹介しました。『文豪ストレイドッグス』澁澤龍彦や、『鋼の錬金術師』マイルズなど、まだまだ紹介したいキャラクターは存在します。皆さんの心に残っている中井さんが声を担当したキャラクターは誰ですか?
(中島憲太郎)