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『鬼滅の刃』でほっこりするシーン5選 「天然」「不器用」こそ愛される?

不器用な男が見せたほっこり

『鬼滅の刃』では、不器用な性格のキャラが見せてくれる微笑ましいシーンも見どころです。

●おはぎで仲良くなろうとする冨岡義勇

 優しい性格ながらも、作品のなかで一番不器用と言えるかもしれない男が水柱・冨岡義勇です。そんな義勇のほっこりシーンに、風柱・不死川実弥とのやり取りがあります。

 稽古として勝負することになったふたりですが、過去の義勇の発言による誤解もあり、戦いの勢いはどんどんとヒートアップ。稽古の枠を超えた実戦モードになってしまいます。それを見た炭治郎は慌てて「待った待った待ったァ!!」と仲裁に入ります。しかしここで炭治郎は、勝負が激しくなった理由を「おはぎの取り合いですか?」「不死川さんおはぎ大好きですよね?」と発言したことにより、状況はややこしくなります。

「不死川はおはぎが好きなのか…」と発言を真に受ける義勇。調子を狂わされ怒って帰って行く実弥。その後……「不死川の好物がわかって良かった」「今度から懐におはぎを忍ばせておいて不死川会う時あげようと思う」と決心する義勇。「それはいいですね」と同意する炭治郎。「天然」と「不器用」が見事に折り重なり、作中でも屈指のほっこりシーンが生まれていました。

●大人の気づかいができる後藤

 最後は鬼殺隊の事後処理部隊・隠(かくし)に所属している後藤(23歳)です。普段は負傷した隊士の手当や運搬・戦いの後処理など、組織運営に欠かせない仕事をしています。そんな彼が見せたほっこりシーンは、「遊郭編」の戦いで重体となった炭治郎をお見舞いに来た場面です。

 2か月も眠ったままの炭治郎のために、後藤は高級菓子のカステラを持ってやって来ます。その理由は「アイツは鼻がいいらしいので近くに置いといたら起きるかもしれない」。洒落もきかせつつ、傷みにくい高級菓子をチョイスする辺り大人の気づかいを感じさせます。

 その後、炭治郎が意識を取り戻しているのを知ると、隣で黙ったまま座っていた栗花落カナヲに対して「(炭治郎の)意識戻ってんじゃねーか! もっと騒げやアアア!」「人を呼べっつーの!」「みんな心配してんだからよ」と感情を爆発させます。炭治郎への思い入れの深さが感じられ、なかなか微笑ましいシーンとなっていました。

 いろんなほっこりが見られる『鬼滅の刃』。そこには「天然」「不器用」「優しさ」などキャラとして愛される理由も詰まっているように思われます。皆さんが作品を読んで印象に残ったほっこりシーンはどんな場面でしょうか。

(吉原あさお)

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