世代によって違う!「α」「β」ギリシア文字を覚えたきっかけの作品
「Z」は2か6か? ギリシア文字で分かる裏設定

それ以降の世代ですと、やはり『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』(1985年)がきっかけで覚えた人が多いことと思います。
製作発表当時、筆者をはじめ多くのアニメファンは、初見でこの「Z」をゼットと呼んで、ルビに「ゼータ」となっていて「どういう意味?」と思いました。のちにこの「Z」がギリシア文字の6番目、すなわち初代放送からリアルタイムで6年後に製作される「ガンダム」という意味だと知って、そのタイトルに納得します。ゼットだと26年後になりますから。ちなみにこれに関して、Zが数字の2に似てることから「ガンダム2」ということを皮肉っているという考察もあります。
この作品に登場するMS(モビルスーツ)の「リック・ディアス」が、「ガンマガンダム」と名付けられる予定だったという設定から、ギリシア文字の付いたガンダムはMZVのようにアニメ本編とは関係なく設定されていきました。これにより、次回作の主役機である「ZZガンダム」のコードネームが、「θ(シータ)ガンダム」だったと設定されています。
その後にギリシア文字の付いたガンダムは、富野由悠季監督自らがアニメで「ν(ニュー)ガンダム」、小説で「Ξ(クスィー)ガンダム」を登場させたことでそれ以上は先へと進んでいませんが、そうでなければギリシア文字すべてのガンダムが生まれていたかもしれません。ちなみに最後の文字である「Ω」を使った「オメガガンダム」は、公式以外の場所でよく見かけます。
筆者がギリシア文字の勉強をするきっかけになったのが、『聖闘士星矢』のアニメオリジナルである「アスガルド編」に登場する神闘士(ゴッドウォリアー)たちの名前からでした。この神闘士たちはアルファ星ドゥベのジークフリート、デルタ星メグレスのアルベリッヒといった名前になっています。
これはおおぐま座の北斗七星を構成するそれぞれの星、アルファ星からエータ星の本来の名前と別名を組み合わせたものになっていました。そういう意味ではギリシア文字の7番目まではそのまま使われているので、初歩の勉強にはなった組み合わせです。
この他にも、作品のなかの名称にギリシア文字を使ったものはいろいろありました。たとえば「β」と言えばビデオデッキ、「Σ」と言えば悪の組織と言ったように、関連するものはまだまだあると思います。
普通の勉強では縁のないギリシア文字。みなさんが知るきっかけになった作品はいったいなんでしょうか?
(加々美利治)




