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『ミステリ』だけじゃない!田村由美先生の名作4選 サバイバルSFの金字塔も

これを外しては田村先生は語れない!ファンタジーの名作も

田村先生によるファンタジーの名作『BASARA』第1巻(小学館)
田村先生によるファンタジーの名作『BASARA』第1巻(小学館)

●息子を探す親子の切ない物語『猫MIX幻奇譚とらじ』

 現在も連載中のファンタジーな世界観で描かれた、猫MIXと呼ばれる猫獣人と王の勇者の冒険譚です。ねずみが知性を持ち人間を襲うようになって2千年。人とネズミとは戦いを続け、勇者であるパイ・ヤンはねずみにさらわれてしまった息子を探すため、もともと飼い猫だったとらじと旅に出ることになります。そして、とらじと過ごすうち、家庭を顧みずに戦いに明け暮れ子どもの顔すらわからないパイ・ヤンは、自身の過ちに気がついていくのです。

 猫と人間がねずみの魔法で混じった猫MIXがふわふわで可愛らしく、他にもさまざまな動物も出てきて楽しめます。しかし、ストーリーはかなり重厚な本格ファンタジー。ハイ・ファンタジーが読みたい、親子愛の物語が読みたい、という方、猫好きさんにもおすすめの一作です。

●運命に翻弄された少女の、強くて優しい物語『BASARA』

 最後にご紹介するのは、田村先生といえば絶対に外せないファンタジーの代表作『BASARA』です。運命の子と予言された双子の兄、タタラ。文明が荒廃し砂だらけになった日本で、いつか国を救うと予言されますが、そんなタタラは国を脅かすとして王の軍勢によって父とともに殺されてしまいます。

 村の支えでもあったタタラを失い動揺し、自死すら考える村人を鼓舞するため、妹の更紗(さらさ)は自分が死んだものとして、兄の「タタラ」のふりをして名乗り出るのです。そして彼女は、村の宝であった剣を携え旅に出ます。

 しかし、兄と父の仇である「赤の王」朱理(しゅり)もまた運命の子と予言されており、お互いの正体を知らぬまま彼女たちは出会ってしまいます。そして少しずつ、互いに惹かれあっていくのです。

 過酷な運命とすれ違う恋心、そこにさらなる試練が続く、壮大な物語。涙なくしては見られない作品です。最後のシーンは特に涙を誘います。更紗のどんな状況でも前を向き生きていく強さに、心打たれました。

 以上、田村由美先生の過去作品をご紹介しました。『ミステリと言う勿れ』の原作も、まだまだこれからが本番というところ。今後のストーリーも、メディアミックス展開もさらなる飛躍が期待できそうです。

(綿貫)

『ミステリと言う勿れ』田村先生のおすすめ過去作品(4枚)

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