放送25周年!『ウルトラマンダイナ』の「その後」を追う つるの剛士は一生ウルトラマン
22年に25周年を迎え、後継作の噂もあったりと注目度が増している『ウルトラマンダイナ』。平成初期の作品ですが、実は近年の劇場作などで再登場を果たしています。この記事ではウルトラマンダイナの「その後」を振り返ります。
ダイナはピンチに駆けつける頼れるウルトラマン

1997年〜1998年に放送された『ウルトラマンダイナ』が2022年で25周年を迎え、関連グッズが販売されるなど再び注目度を増しています。本編最終回では主人公のアスカ・シンが光の中へ旅立ち、その後の行方が気になるところでしたが、近年の劇場作品でもアスカ・シンが再登場しています。この記事では、劇場作品でのアスカの動向を振り返ります。
●2008年公開『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
本作の舞台はパラレルワールドとなっており、ウルトラマン、セブンを始めとする昭和4大ウルトラマンと、ティガやダイナなど平成の4大ウルトラマンが共演を果たします。『ウルトラマン』がテレビで放送しているパラレルワールドの住人として、平成三部作のダイゴ(ティガ)、アスカ(ダイナ)、我夢(ガイア)が登場。それぞれ長野博さん、つるの剛士さん、吉岡毅志さんらオリジナルキャストが演じています。
パラレルワールドの別人として、ダイゴは市役所職員、アスカは球場のボールボーイ、我夢は博物館学芸員として暮らす姿が描かれました。
●2009年公開『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
光の国出身の悪玉・ウルトラマンベリアルが登場し、元首相の小泉純一郎さんがウルトラマンキングを演じるなど大きな話題となった同作では、12年ぶりにつるの剛士さんがウルトラマンダイナに変身する「アスカ・シン」役で出演。またウルトラマンの黒部進さん、ウルトラセブンの森次晃嗣さんなど、これまでのシリーズを飾った俳優たちが多数集結する感動的な映画でもありました。
アスカは『ウルトラマンダイナ』最終回で光のなかに消えていきましたが、今作で旅を続けていたことが判明。M78星雲のウルトラ兄弟のピンチに駆けつけます。スーパーGUTSの隊服は当時のもの、また変身するための「リーフラッシャー」は、つるのさん自身が保管していたそうです。
●2012年公開『ウルトラマンサーガ』
同作ではバット星人によって支配された地球が舞台に、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンコスモスが登場します。今作でもウルトラマンダイナ=アスカ・シン役をつるの剛士さんが演じているほか、ウルトラマンコスモス=春野ムサシ役に杉浦太陽さんと、過去作と同じキャストが務めました。
バット星人の侵略から地球を守るチームUの危機を察知して駆けつけ、ハイパーゼットンの誕生を阻止する重要な役割を果たします。そしてラストでは『ダイナ』本編以来、視聴者が待ち望んでいたネオフロンティアスペースへと遂に帰還するシーンも描かれました。ちなみに人類滅亡の危機を救った英雄として教科書にも載っており、「アスカ記念日」も15回目を迎えているそうです。
●2015年公開『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』
数々のウルトラマンを封じ込めてきた超時空魔神エタルガーが出現し、ウルトラマンティガからウルトラマンメビウスまで歴代主役ウルトラマンが登場する作品です。本作では映画『ウルトラマンサーガ』同様、春野ムサシを演じた杉浦太陽さんが同役でゲスト出演をしています。
アスカ・シンは登場しませんが、ウルトラマンダイナの声をつるの剛士さんが担当。そのほかウルトラマンガイアも、オリジナルキャストの吉岡毅志さんが担当しています。
アスカ役のつるの剛士さんは、かつて舞台挨拶で「僕はもう一生ずっとウルトラマン」と宣言。SNSでも当時の写真を公開したりと、『ウルトラマンダイナ』という作品を大切にしている様子を度々見せてくれています。25年経ってもファンたちがダイナを追いかけることができているのは、これ以上ないサプライズかもしれませんね。
(椎名治仁)