『アオアシ』や『ブルーピリオド』など「青」アニメが人気!次にアニメ化されそうな作品は?
近年のアニメで「青」や「ブルー」とタイトルにある作品が増えています。その理由とは? また次にアニメとなりそうな「青」作品もあわせて紹介します。
最近増えている「青」アニメ

アニメ好きであれば、近年のタイトルに「青」に関する作品が最近増えていることに気付いている人も多いでしょう。現在放送中の『アオアシ』や『群青のファンファーレ』だけでなく、21年~22年以内にTVアニメでは『ブルーピリオド』や『BLUE REFLECTION RAY/澪』が放送され、22年3月には映画『ブルーサーマル』も公開されました。また今後に目を向けると、『ブルーロック』や『青のオーケストラ』『BLUE GIANT』といったマンガのアニメ化が発表されています。
しかし同じ光の三原色である赤系の色を冠したアニメは『SCARLET NEXUS』や『MARS RED』があるものの緑は特になく、黒や白もそれほど多くありません(『ビルディバイド』がカラーコードを使って副題で黒や白を表現しているのは印象的ですが)。やはり「青」アニメが際立って多いようですが、なぜこうした傾向があるのでしょうか。
●「青」という言葉から得られるイメージ
結論としては「青」という言葉から連想されるイメージが、題材にマッチしているケースが多いからでしょう。わかりやすい例として挙げると『アオアシ』や『ブルーロック』はサッカーマンガが原作ですが、サッカーで青と言えば日本代表のユニフォームカラーであり、チームの愛称のSAMURAI BLUE(サムライ・ブルー)を思い浮かべる人が多いはずです。
もちろん『アオアシ』は主人公の名前・青井葦人(あおいあしと)の略でもありますが、原作者の小林有吾さんのブログによると、先に「日本代表」や「未熟」というイメージからタイトルが生まれ、そこから主人公の名前が決まったそう。これら2作と同じ時代に連載されたマンガに『BE BLUES!~青になれ~』もそうですが、サッカーをテーマにした作品で「青」がキーワードになるのは自然なことです。
その他、サッカーに限らず「青」という色から連想されるものと言えば、先述した未熟のほかにも空(グライダーを扱う『ブルーサーマル』はこれに近い)や水、冷たさ、地球、そして青春といった言葉を連想させます。特に「未熟」や「青春」といったイメージは、ティーンの成長がテーマとなることが多い日本のアニメや、その原作となるマンガやゲームと相性がよく、そのためタイトルになることが多いのでしょう。画家のピカソが鬱屈した青年期に描いた作品群を示す言葉「青の時代」を引用した『ブルーピリオド』は、その典型例と言えます。