なぜ負けた?『ジョジョ』の「勝ち確」から敗れた敵5選 どんなスタンドにも弱点はある
第3部から綿々と続く『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドバトル。各部ラスボスはいわずもがなで強敵ですが、途中で登場する敵キャラたちも個性的で強キャラぞろいです。なかには、あと一歩まで追い込んだのに敗れ去った者もいました。今回はなかでもかなり惜しい、勝ち確だったのに負けてしまったキャラを紹介します。
ラスボスをギリギリまで追い込んだ暗殺チームのリーダー

『ジョジョの奇妙な冒険』には、数々の敵キャラたちが登場します。各部ラスボスはいわずもがなで強敵ですが、途中で登場する刺客たちもメインキャラを絶体絶命の危機に追い込むことが多いです。なかには、本当にあと一歩のところまで追い込んだのに敗北してしまった者も……。そこで今回は、『ジョジョ』の「勝ち確まで追いつめたのに負けてしまったキャラ」を紹介します。
●夢の世界で戦う「死神(デス)13」
第3部に登場したスタンド「デス13」は、ジョースター一行をかなりの窮地に追い込みました。大鎌を持った死神のような見た目をしたこのスタンドは変わった能力をもっていて、本体の近くで眠ったり気絶したりした者をスタンドが作り出した夢のなかに連れ込むことができます。その夢のなかに引きずり込まれた他者はスタンドを出したまま眠らない限りは夢にスタンドを持ち込めず、「デス13」に一方的に攻撃されてしまうのです。おまけに攻撃を受けた者が夢から覚めたとしても、その記憶を忘れてしまうため、自分が怪我をしていてもスタンド攻撃を受けたと認知できず、本体を探すこともできません。
さらに厄介なのが、本体のマニッシュボーイは生後11カ月の天才赤ちゃんという点。まさか近くにいる赤ちゃんがスタンド使いとは誰も思わず、正体もバレづらいという鉄壁の守りを誇ります。
本来なら無敵のこのスタンドにより、ジョースター一行は夢のなかで翻弄され成す術もなく殺されるところでした。ところが、花京院典明が現実世界で眠る前(気絶前)にスタンド「ハイエロファントグリーン」を出現させていたため、夢のなかにスタンドを持ち込んで打ち破ったのです。
その前に「デス13」の夢のなかに連れ込まれた際に、抜け目なく「BABY STAND(赤ちゃんがスタンド使い)」と自分の腕に彫りこんでいた花京院。仲間から「ノイローゼ」と思われながらも、マニッシュ・ボーイを用心深く観察したこともあり、絶体絶命の状況を打開しました。
●1対1ならドッピオ(ディアボロ)に勝っていた? 「メタリカ」
第5部に登場したギャング組織「パッショーネ」の暗殺チームのリーダー、リゾット・ネエロは、ディアボロの別人格の少年・ドッピオをあと一歩まで追いつめました。
リゾットのスタンド「メタリカ」は、『ムーミン』のニョロニョロのような見た目でリゾットの体内に群生し、「磁力」を操る能力を持っています。その能力によって、射程内に入った生き物の体内の鉄分でカミソリやハサミを形成し、体を内側から破壊。そして、そのように体内から鉄分を欠乏させることにより、酸素不足にして死に至らしめるのです。
この暗殺に適した能力で、まさに虫の息までドッピオを追い込んだリゾット。が、トドメを刺そうとした直前、近くまでボス(ディアボロ)の正体の手がかりを探しに来ていたナランチャの「エアロスミス」の攻撃を受けて倒れました。
ドッピオはその直前にリゾットを攻撃しようと自分の体から出たメスを投げつけていましたが、それは実は間近に迫ったブチャラティチームの方向に向けて飛ばしていました。攻撃を受けたと判断した「エアロスミス」は二酸化炭素(呼吸)を感知し攻撃しますが、瀕死のドッピオは呼吸が浅かったためリゾットだけが狙われてしまったのです。ドッピオ(ディアボロ)のギリギリの機転による勝利でした。
その後、リゾットは瀕死の状態から今度は自分が「エアロスミス」を利用してディアボロに攻撃を仕掛けますが、それも「キング・クリムゾン」で回避されてしまいます。しかし、それによりディアボロをピンチに追い込んだまま死亡したため、美しい最期だったと言えるでしょう。