新アニメ『「艦これ」いつかあの海で』 不穏さしかない展開を史実から考察
史実と『いつ海』の異なるポイント
ここでオープニングが流れますが、アーティストは龍玄としさん。そう、「X JAPAN」のToshlです。これには驚かされました。
そして無事に帰還した時雨は負傷除隊する白露を見送ります。このとき白露がカバンに付けている国際信号旗はUとW。この組み合わせは「貴艦のご安航を祈る」を意味しており、時雨へのエールとなっています。史実では事故で沈没したはずの白露ですが、『いつ海』では負傷したとはいえ生き残りました。これはのちのち大きな意味を持つ描写かもしれません。
なお、このとき時雨は第27駆逐隊に所属しているのですが、すでに時雨を残し全滅したことが明かされます。しかし史実ではマリアナ戦後、しばらくは駆逐艦・五月雨も27駆として生き残っていました。五月雨は白露型の6番艦であり白露の見送りに来ないのは少々不自然なので、おそらくいないのだと思われます。これも史実と『いつ海』の異なるポイントと言えるでしょう。
僚艦を喪った時雨が新たに配属されたのは、第一遊撃部隊第三部隊。艦隊符号は1YB3H、主力部隊のおとりとなる艦隊でした。
主力となるのは戦艦の扶桑と山城、さらに航空巡洋艦の最上、駆逐艦の満潮・朝雲・山雲、そして時雨を加えたこのメンバーは、史実では西村艦隊と呼ばれる編成でした。スリガオ海峡で米軍相手に戦って戦って戦い抜いて、そして時雨を残し全滅したことでも知られています。
絶望が待っていることを知りながら、1YB3Hの面々は、出撃までの時間を大切に過ごし、そして出撃の時を迎えました。
おそらく2話は凄惨なストーリーが待っていることでしょう、わずかな希望は、四航戦の日向たちが最上に託した特別な瑞雲と水上戦闘機・強風改の存在です。史実の最上が装備していなかった強力な航空機が、僅かでも助けになることを願ってやみません。
(早川清一朗)

