「プレイは自己責任」名作ゲーム3選 トラウマ展開・衝撃ラスト…でもカルト的人気!
世の中には、万人に好かれるゲームばかりではありません。尖っているからこそ魅力的なゲームも存在しており、そのなかから3本のタイトルを厳選してお届けします。ただし、人を選ぶので「自己責任」でプレイください。
人を選ぶ衝撃作をお届け。プレイは自己責任で!
ゲームに限った話ではありませんが、広くお勧めできる名作が注目を集め、多くの人に知られ愛されています。ですが、世の中そうした作品ばかりではありません。
名作の影に隠れたゲームのなかには、刺激的過ぎておいそれと誰かに勧められない作品もあります。そうした衝撃作は、相性が合えば一生忘れられない出会いとなりますし、全く合わない場合はトラウマになる可能性すら秘めています。
筆者も長年ゲームに関わったことで、人によって評価がきっぱりと分かれそうな作品にいくつも触れてきました。その経験から、忘れがたい衝撃を受けた3作品を厳選して紹介します。
ただし、その衝撃的な部分に迫るため、必然的にネタバレが含まれます。また、内容によっては不快に感じる恐れもあるので、本記事の閲覧と各作品のプレイは自己責任でお願いします!
●「愛するふたりは、いつも一緒」のセリフが心底恐ろしい『リンダキューブ アゲイン』
最初に紹介するのは、プレイステーションソフト『リンダキューブ アゲイン』。本作は、破滅が確実に訪れる惑星「ネオケニア」からの脱出準備に人々が追われるなか、この惑星の動物たちを集める任務を背負った主人公「ケン」と幼馴染の「リンダ」が辿(たど)る日々とドラマを描くRPGです。
世界の破滅が迫るRPGはいくらでもありますが、崩壊の理由は大魔王や悪魔ではなく、宇宙規模の自然現象。また、モンスターと戦う理由も「種の保存」という側面があり、一般的な王道RPGと大きく異なります。また、RPGには珍しい奇抜な設定が並ぶ一方で、RPGの魅力であるバトル・冒険・コレクションといった楽しみが整っており、優れたゲーム性も魅力のひとつでした。
そんな『リンダキューブ アゲイン』の衝撃的なポイントは、シナリオにあります。その例を挙げればきりがないほどですが、シナリオAで待ち受けるラスボスの存在が特に強烈でした。というのも、シナリオAで戦う最後の敵は、リンダの父親「ヒューム」なのです。
親子での戦いは、RPGではそれほど珍しい話ではありません。しかし、衝撃的なのはここから。ヒュームは妻のアン(つまり、リンダの母親)を愛していましたが、とある事情から離婚。そのアンが、なんとヒュームの胸部に生きたまま埋め込まれていたのです。
ヒュームが上着をはだけると、そこには上半身だけかろうじて露出し、残りはヒュームの体内に融合しているアンの姿が。彼女はヒュームの狂気性に気づいており、リンダに逃げるよう促しますが、その発言に激怒したヒュームは両腕で胸を圧迫。人としてのあり方を奪っただけでなく、アンの命すら奪う横暴さを見せます。
しかも自分が手を下したにも関わらず、血にまみれたアンを見るなり「誰がこんなことをした!?」と激怒するヒューム。よく知っていた近しい人物が、話の全く通じない狂人へと変貌した恐ろしさは、その見た目の異質さも相まって、言葉を失うほどの衝撃でした。
ちなみに、ヒュームはケンたちと行動を共にする時期がありますが、この時にはもうアンを融合していたものと思われます。つまりプレイヤーは、アンと一体化したヒュームと一緒に冒険をしていたことになり……その状況を想像するかどうかは、あなたの判断にお任せします。