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もはや「至高のゲーム機」ではなくとも「社会現象」になった日【ファミコン40周年】

ファミコン黄金時代と次世代機の足音

次世代機、「スーパーファミコン」の発売が発表される(画像:写真AC)
次世代機、「スーパーファミコン」の発売が発表される(画像:写真AC)

 1987年6月下旬には『燃えろ!!プロ野球』や衝撃的なラストを迎えた『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』も発売されました。7月にはハドソンのキャラバンで使用された『ヘクター’87』、8月には主題歌のカラオケが付いた『ボンバーキング』に当時マンガとアニメが人気だった『聖闘士星矢 黄金伝説』、TVCMを庵野秀明氏が手掛けた『夢幻戦士ヴァリス』が発売されるなど、各社ともに趣向や販売戦略に工夫を凝らしたカセットが登場しています。

 9月には『ゾイド 中央大陸の戦い』、『デジタル・デビル物語 女神転生』、『つっぱり大相撲』、『沙羅曼蛇』など粒ぞろいの良作が次々と発売されています。翌10月には『ウルティマ 恐怖のエクソダス』、『破邪の封印』、『桃太郎伝説』、『星をみるひと』などRPGブームをうかがわせるタイトルが目白押し。11月には『ファザナドゥ』や『マイクタイソン・パンチアウト!!』そして12月には『ロックマン』、『ファイナルファンタジー』と後に大規模なシリーズ化された人気タイトルに加え、『ウィザードリィ』が発売され、密かに強力なブームを巻き起こしました。まさにファミコンの黄金時代と言えるでしょう。

 1988年の『ドラクエIII』発売後は、3月に『信長の野望・全国版』が登場し、その値段と巨大なカセットで子供たちを驚かせました。4月にはスポーツゲームの傑作『キャプテン翼』も登場しますが、この時期には次世代のゲーム機である「PCエンジン」がすでに発売されていました。買ってもらえた子供はファミコンほど多くはありませんでしたが、その高性能ぶりは情報誌や口コミを通じて知られており、ファミコンは至高のゲーム機ではなくなっていたのです。

 それでも圧倒的な普及台数を背景に、次々と傑作が送り出されます。8月にはCMが印象的な『ファミコンウォーズ』、10月には『スーパーマリオブラザーズ3』、12月には後に大人気シリーズとなる『桃太郎電鉄』に加え、『半熟英雄』と『ファイナルファンタジーII』が登場し、遊ぶゲーム探しに苦労はしませんでした。

 しかし10月にはセガから「メガドライブ」も発売されており、さらにファミコンは性能的に劣勢に立たされていました。11月には「スーパーファミコン」も公式に発表されており、『ドラクエIV』あたりでファミコンは卒業なのかな? という思いが脳裏をよぎる状況でした。しかしファミコンは、まだまだその底力を見せつけてくれるのです。

(早川清一朗)

【画像】カセットでかっ!驚いた『信長の野望』(5枚)

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