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【社長のマンガ】”岩下の新生姜”岩下和了社長 ”自由”と”私らしさ”を教えてくれた3作品

悩み苦しんでいる自分に何を伝えるのか

松本大洋版『ドラえもん』が掲載された「コミック・キューvol.2」(イースト・プレス)
松本大洋版『ドラえもん』が掲載された「コミック・キューvol.2」(イースト・プレス)

●『ドラえもん』(松本大洋/イースト・プレス)

 1996(平成8)年に発売された、江口寿史先生責任編集の「コミック・キューVol.2 カバー・ヴァージョン特集」に掲載された作品です。生の悩みに苦しんでいる青年のび太を訪ねる少年のび太。そして、彼が帰ると、訪ねてくる老人。

「どうせ死ぬまで生きる。気楽にやれ。気取るな」とだけ言って帰っていく未来の自分を見送る、青年のび太。もしもタイムマシンがあるなら、未来の自分は、悩み苦しんでいる自分に何を伝えようとするでしょうか。

 それは、「大丈夫だよ」ということかもしれません。それが、「君は死ぬまで生きるんだよ」というメッセージかと思います。いろんな壁があるし、思うようにいかないことばかりです。

 でも、気楽にいこうと思うし、どうあってもみんな同じように老いるし、死が訪れる。ならば、今の己の無力さに特別に打ちひしがれることもないのだ。わかった、がんばろう。ただ、気楽にね。そういう、とても優しい作品。

 折に触れて思い出します。大好きな松本大洋さんの、大好きな藤子・F・不二雄先生への素晴らしいオマージュです。

若者を中心に人気の「岩下の新生姜ミュージアム」(画像:岩下食品株式会社)
若者を中心に人気の「岩下の新生姜ミュージアム」(画像:岩下食品株式会社)

 私がマンガを一番読んだのは学生時代でした。今も、マンガは、日本が誇る文化・芸術だと思っていますし、新しい作品も目を通すようにしています。

 音楽や映画や小説などと同様に、さまざまに影響を受けてきたし、もちろん仕事にも活きていると思います。一番は、自由であろうとすること、そして”私”であろうとすること。

 それは、マンガがまだ封建的な時代に誕生して以来、今なお大きなテーマとして横たわっているのではないでしょうか。私も、岩下の新生姜にまつわる自由な活動を通して、皆さまが自分らしく楽しい生活を送っていただくことのお手伝いができたらと願っています。

(構成:マグミクス編集部)

●岩下和了(いわしたかずのり)
1966(昭和41)年生まれ。岩下食品株式会社代表取締役。同企業の4代目社長。岩下の新生姜ミュージアム館長。さまざまなアプローチで新生姜を世に発信している。

●岩下の新生姜ミュージアム
生姜をテーマにしたアトラクションや岩下の新生姜に関する資料を中心に展示。その自由な展示内容で各地から来場者が絶えない。同館では、2019年3月15日公開『えいがのおそ松さん』とのコラボレーションが実施中。
「『おそ松さん』の六つ子が集結した、岩下の新生姜ミュージアムにどうぞお立ち寄りください!」(岩下和了代表取締役)

住所:栃木県栃木市本町1-25
電話番号:0282-20-5533
営業時間:10:00~18:00
休館日:火曜(祝日除く)、年末年始

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