「敵キャラなのに憎めない」ジャンプキャラ・4選 「悲惨な過去に同情」
最初は敵として登場したからこそ、本当はいいやつだったというキャラは人気が出るもの。そういったキャラは美しいビジュアルから醜い姿に変えられたり、壮絶ないじめに遭ったりといった背景を持つパターンも王道です。どこか憎めない、なんらかの事情を抱えた敵キャラを独自の目線から4人選りすぐって紹介します。
悪役を気取っていても根はいい人だった!?

敵なのに、憎むどころか同情を覚える登場人物に遭遇することがあります。そして物語の結果はどうあれ、読者的には「本当はいいやつだったんだ」と思えることも。そのようなキャラクターには思わず同情したくなる悲惨な過去があったり、虐待やいじめなど酷い目にあっていたりします。そんな憎みきれない事情を持っているキャラを、独自の目線で追ってみました。
まずは『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する、柱の男のひとりワムウです。古くから人類に鬼や悪魔、あるいは神と恐れられてきた柱の男たちのなかでも「戦闘の天才」といわれるワムウ。他の残虐な柱の男たちとは違って武人のような性格で、勝敗よりも戦士の美学を優先するスタイルを貫きます。その誇りに生きる武士のような生き様から、同シリーズ屈指の人気を誇るキャラクターのひとりです。
ワムウはジョセフをライバルと認めており、命がけで挑んでくる敵には敬意を表するなど、敵にしておくのがもったいないぐらい気持ちのいい男です。ジョセフとの戦いでは死の間際、ジョセフからの敬意を感じ取ったワムウ。お互いが相手を誇り高い戦士と認め合った末、ジョセフは戦いの決着として敬礼を持ってワムウの死を見届けました。敵であるジョセフすら敬意を払いたくなるなんて、憎むどころかカッコよ過ぎて惚れるレベルです。
続いては『ワンパンマン』に登場する、自らを怪人と自称するヒーロー狩りのガロウ。天才的な戦闘センスでS級ヒーローをもねじ伏せる実力者です。
そんな彼がなぜ怪人を自称するのかというと、幼少期のいじめが原因でした。子供のころ大人しい少年だったガロウは、クラスの人気者だった友達からヒーローごっこの怪人役を押し付けられるといういじめを受けます。それが原因で「悪はヒーローに必ず倒される」という構造自体に怒りを抱くようになったのです。
そうしてガロウは「多数派で人気があるヒーロー」は偽善者で、正義を盾に「少数派で弱者の怪人」に暴力を振るっていると考えるようになります。ヒーローから過去の自分のような弱者を救うため、ヒーロー狩りを始めたガロウ。
しかしヒーローに向ける残忍な顔とは裏腹に、自分の命に代えて子供を守り抜いたシーンがありました。ガロウなりの正義がひしひしと伝わり、悪役を気取っていても根はいい人なんだと思えてなりません。


