【ボードゲーム人生相談】キャリアと子育て…人生の岐路に迷っています(33歳女性)
新しい選択肢は予想もしないところから

「キャリアか子育てか」をというのも、折衷的な生き方や、それ以外の生き方もあるわけですから、誤ったジレンマといえるでしょう。「どちらかを選ぶともう片方の実現が難しくなりそう」に見えることが多いのは理解できますが、本当にそうなのでしょうか。
工夫してどちらも両立させている人や、まったく別の夢(全く新しい仕事を見つけたいとか、外国で暮らしたいとか)を見つけて、そちらに進んでいく人もいます。
ほかにもいろいろな選択肢があるのに、どうしてこの2択に絞って悩んでしまうのでしょうか。間違っているかもしれませんが、結婚を半年後に控えた不安、いわゆるマリッジブルーがあるのでは? と思います。
不安とは、「分からないことに注意が向いている状態」です。家事の分担、家計のやりくり、相手に合わせた生活習慣の変更、独りで楽しむ時間の減少……赤の他人がひとつ屋根の下でこれからずっと暮らすわけですから、どんなに好きな人でも想像のつかないことはいくらでもあるでしょう。気にすれば気にするほど、不安は増えていきます。実は、自己暗示をかけて、不安を量産しているのです。
こうやって量産された不安は実際のところ、杞憂や取り越し苦労になるものです。仕事でも、疲れて機嫌の悪いときなどに心配なことをリストアップすると驚くほどたくさん出てくるのに、ひと段落してからリストを見ると、「全然問題じゃなかった」ということ、ありませんか? 日本人には「セロトニン」という安心ホルモンが少なく、悲観的・心配性が多いという説もあります。
いろいろな選択肢を考えたり、未来の自分について一旦判断を停止して今するべきことに集中したりすることで、思ってもみなかった情景が開けてくるかもしれません。それと同時に、思ってもみなかった新しい問題が出現して……これを繰り返して、私たちは前に進んでいくのだと思います。
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今回の相談者の方に、選択肢の広がりを感じられる推理ゲームを紹介します。
『4人の容疑者 湯けむりに消えた謎』(テンデイズゲームズ)
こんなタイトルとパッケージですが、作者はノルウェー人です。みんなに配られたアリバイカードを質問であぶり出して、消去法で犯人を推理します。中には嘘をつけるカードもあって選択肢は狭まるようで狭まらず……。2~5人用、10歳以上、30~45分、2800円(税別)。
(小野卓也)

