『仮面ライダー』最初の敵「クモとコウモリ」の伝統 令和でどう変わる?
ボスキャラ、強敵、さらには仮面ライダーへと「出世」?

序盤に登場することの多かったクモの怪人とコウモリの怪人ですが『仮面ライダーBLACK』以降、作中の彼らの立場に少しずつ変化が見られます。
『BLACK』に登場したコウモリ怪人は主な任務が諜報活動で、物語の終盤まで登場します。また『仮面ライダークウガ』のコウモリ怪人ズ・ゴオマ・グもシリーズ終盤まで登場。強化体を経て究極体へ進化し、クウガを苦しめる強敵に成長しました。
さらに『仮面ライダー龍騎』(2002~2003)にはコウモリがモチーフの仮面ライダーナイトが登場。ナイトに変身する秋山蓮は主人公の城戸真司/仮面ライダー龍騎のライバルで、もうひとりの主人公と呼ぶべき立ち位置のキャラクターでした。
『仮面ライダーキバ』(2008~2009)では作品自体のモチーフが「吸血鬼」だったこともあり、主人公の仮面ライダーキバにコウモリの意匠が取り入れられています。また敵であるファンガイア族の最上位に君臨するのも、コウモリがモチーフのバットファンガイアでした。
一方のクモモチーフの怪人たちも負けてはいませんでした。『仮面ライダー555』(2003~2004)には澤田亜希/スパイダーオルフェノクが準レギュラーで登場。ヒロイン・園田真理の幼馴染で、人間なのか怪人なのか心が揺らいでいくキャラクターでした。
そして『仮面ライダー剣』(2004~2005)には4人目のライダーとして、クモがモチーフの仮面ライダーレンゲルが登場。劇中にはスパイダーアンデッドとタランチュラアンデッドの2体のクモ怪人が登場し、レンゲルに変身する上条睦月のドラマを盛り上げます。
シリーズが歴史を重ねるにつれて、物語の重要な鍵を握るキャラクターを割り当てられることも増えていったクモとコウモリの怪人。これまでシリーズ序盤に登場することが多かったことから、仮面ライダーの敵怪人の定番というイメージが出来上がり、重要な立ち位置の役に振りやすかったのではないかと推測します。
結果として『仮面ライダーゼロワン』の第1話、第2話にクモとコウモリの怪人は登場しませんでした。コウモリをモチーフにした敵・オニコマギアの登場は既にアナウンスされていますが、クモがモチーフの怪人に関してはまだ情報が出ていません。
『ゼロワン』は放送が始まったばかり。ひょっとすると上記のように、物語の鍵を握るキャラクターとして、クモの怪人が登場するかもしれません。
(森谷秀)




