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『ガンダム』ホワイトベースで最もモテた?「ミライ・ヤシマ」 母性と有能さは唯一無二の存在

地球の名家出身

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場バナー第1弾で描き直されたホワイトベースのクルーたち。左から2番めがミライ・ヤシマ (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場バナー第1弾で描き直されたホワイトベースのクルーたち。左から2番めがミライ・ヤシマ (C)創通・サンライズ

 そんなミライですが、作中でたびたび「ヤシマ」の姓に特別な意味を見い出すキャラクターが登場します。パオロ艦長も「ヤシマ」の姓を聞き「あのヤシマ家の……」と安心したような笑顔を浮かべています。実はヤシマ家は日本系の名家として知られた家であり、ミライの父親は地球連邦政府の元高官だったのです。しかし父親は地球連邦政府のやり方に反発して職を辞し、その後地球連邦軍の応召に応じて戦死したとのこと。結果、ミライは地球を離れサイド7へと移民することになりました。

 しかし父親が死んだとはいえヤシマ家の威光はまだまだ存在しており、29話「ジャブローに散る!」ではゴップ大将がおそらくは民間人の機密兵器無断運用の件について「処罰はしない それがあなたのお父上の恩返しと思ってもらいたい」「連邦も惜しい政治家を亡くしたものだと今でも残念に思っています」と発言しています。

 また、ゴップ大将はミライの婿を世話しようと発言しており、生前のミライの父親とゴップ大将が親しい関係にあったことがうかがえます。

 激闘を潜り抜け、ア・バオア・クーの戦いを生き残ったミライはブライトと結婚し、『機動戦士Zガンダム』の時代には地球連邦軍の拠点であるジャブローで暮らしていました。エゥーゴのジャブロー攻撃の際には事前に脱出しており、ニューホンコンへと移動、ここでアムロ・レイと偶然の再会を果たしました。

 18話「囚われたミライ」ではブライトがエゥーゴに参加したため子供たちとともにベン・ウッダーに囚われ人質にされましたが、アムロとカミーユ、ハヤト・コバヤシがルオ商会の助けを借りて救出に成功しています。なおこのときハサウェイが海に落ち、アムロに救助されましたがトラウマになったようで、劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ではハサウェイは海が苦手という描写が存在しています。

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、ふたりの子供を連れて宇宙へあがろうとしますがアデナウアー・パラヤに割り込まれて席を奪われてしまい、ハサウェイだけが宇宙にあがることになりました。ミライはチェーミンを連れてエレカで走り回る様子が描かれており、アクシズを落そうとするシャアのことを「純粋すぎる人」と評し、心理をある程度理解していることが明かされました。

 小説版『ハサウェイ』の時代ではブライトがレストランを開く計画を立てていたので、おそらく一緒に切り盛りをすることになっていたと思いますが、その後は不明です。ハサウェイの最悪の最期を考えれば、人前に出る仕事は難しかったのではないでしょうか。劇場版の第2部以降でミライに言及されることがあるのかどうか、注視しておきたいポイントでしょう。

(早川清一朗)

【画像】ホワイトベースで最もモテた! ミライに思いを寄せた男性キャラたち(5枚)

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