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「聖帝サウザー」が一度はケンシロウに勝った理由は「特殊体質」だけじゃない? 本当の実力を考察

『北斗の拳』作中で、主人公のケンシロウを一度は破った聖帝サウザーは南斗鳳凰拳の使い手です。さまざまな評価のあるサウザーの実力や勝敗の決め手については、南斗鳳凰拳の特性や、サウザーの特殊体質、ケンシロウの「支援者」などの要素も複雑にからんでいました。

ケンシロウに深手を負わせた「攻撃力」にも注目?

聖帝サウザーを立体化した、「リボルテック サウザー 北斗の拳REVOLUTION Series No. 012」(海洋堂)
聖帝サウザーを立体化した、「リボルテック サウザー 北斗の拳REVOLUTION Series No. 012」(海洋堂)

 1983年の連載開始から2023年で40周年を迎える人気マンガ『北斗の拳』には、さまざまな流派とその使い手が登場します。なかでも、一度は主人公のケンシロウを戦闘不能に追い込んだたこともあるサウザーについては、「本当に強いのか?」と一部で評価が分かれています。聖帝サウザーの実力はどれほどなのかを考えてみます。

 サウザーが身につけている南斗鳳凰拳は南斗聖拳のなかで最強といわれています。作中では聖帝軍を率いて、ラオウ率いる拳王軍と覇権を争い、「愛深きゆえに愛を捨てた男」として非道のかぎりを尽くしました。

 サウザーとケンシロウの初戦は、サウザーの圧勝ともいえる展開でした。「おれの拳 南斗鳳凰拳に構えはない!! 構えとは防御の型! わが拳にあるのはただ制圧前進のみ!!」と、サウザーは構えなしに異常な速さでケンシロウの間合いに踏み込み、ケンシロウは「見切った」つもりの極星十字拳で胸を裂かれてしまいます。

 ケンシロウはサウザーの秘孔を突いて反撃しますが、技がほとんど通用せず驚いています。サウザーには、心臓や秘孔の位置が全て通常の人間とは逆になっているという秘密があり、ケンシロウの北斗神拳を無効化していたのです。

 一度目の戦いでサウザーに破れたケンシロウは深手を負って捕らえられてしまいますが、ケンシロウを支持する南斗白鷺拳のシュウの息子、シバにより救出されます。ケンシロウに希望を託し、命を落としたシュウとシバの心を受け取ったケンシロウは、再びサウザーに挑みます。

 二度目の対戦でも、サウザーは天翔十字鳳を繰り出してケンシロウに襲いかかり、傷を負わせます。体が「天空を舞う羽」と化し、相手の拳が体をすり抜けるという技でケンシロウを翻弄しますが、ケンシロウはサウザーの体に指を突き入れて体質の「秘密」を看破します。サウザーの俊敏な脚力と跳躍力を封じ、闘気で相手の秘孔を突くケンシロウの奥義「天破活殺」でサウザーに大ダメージを与え、勝負が決まります。

 ファンの間では、「サウザーがケンシロウを倒せたのは特殊体質があったから」であり、「南斗鳳凰拳が強いわけじゃないよね」という声もあがっています。それでも、一度はケンシロウを戦闘不能に追い込んだ敵キャラは『北斗の拳』作中では希少で、そもそもケンシロウへの攻撃を確実にヒットさせられる敵キャラは多くありません。「南斗聖拳最強」とされる攻撃力は本物といえるでしょう。

 また、一度見た相手の技を見切ることができるケンシロウにとって「二度目の対戦」が実現したこと自体が、サウザーの敗北を決定づけたと考えることもできます。ラオウも、(サウザーの特殊体質を除けば)ケンシロウの方が実力は上であると認めています。そうした意味ではケンシロウの復活と再戦を実現させた支持者、すなわちケンシロウを救出して支えたシュウ親子や、ケンシロウに気づかれずに手を貸したラオウの存在が決め手になったと考えることもできます。

 ケンシロウに敗れ、大切な師への愛を思い出しながら絶命したサウザーは読者の間で非常に人気が高く、今年2023年に実施されたクラウドファンディング企画の「サウザーの玉座を六本木ヒルズに再現したい!!」は開始から3時間後に220%超の達成率となりました。10月7日から六本木・森アーツセンターギャラリーで開催される「北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」で、サウザーの玉座が設置される予定です。

(マグミクス編集部)

【画像】帝王の貫禄? クラファンで設置が決まった「サウザーの玉座」(5枚)

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