苦渋の決断で「制作中止」? 世に出ることが叶わず惜しまれる幻のアニメ
制作会社の経営難でお蔵入りに

原作・河島正先生、作画・あだちとか先生による『アライブ 最終進化的少年』は、2003年から2010年まで「月刊少年マガジン」で連載されていた作品です。2008年にはアニメスタジオ「GONZO」(当時は『ゴンゾ』)の制作で、TVアニメ化が発表されましたが、「GONZO」がマザーズ上場廃止になったことで2010年に製作中止となりました。
廃止理由は、同社が2期連続で債務超過を解消できなかったことが、上場廃止基準に抵触したためです。「GONZO」といえば『フルメタル・パニック!』や『ぼくらの』『GANTZ』など、数多くの人気アニメを手がけてきた制作会社ですが、かねてからスタッフの独立やDVDの販売不振といった経営難に陥っていました。同作が制作中止になった背景には、上場廃止に加えてそうした事情もあったと考えられます。
同じく「GONZO」が制作予定だった作品に、小説家・冲方丁さんの代表作『マルドゥック・スクランブル』があります。同作のOVAアニメ化が発表されたのは2005年2月のことでした。しかしその1年後の2006年12月に、突如として制作中止が発表されたのです。
制作中止の理由は未だ不明のままですが、ファンの間では「GONZO」が当時赤字に転落したことに加え、3DCGを多用するための製作コストや資金が回収できないと判断されたことが原因だったのではないかとささやかれています。
ちなみに『マルドゥック・スクランブル』は「GONZO」制作のアニメ化は叶いませんでしたが、のちにアニメ制作会社「GoHands」の手によって全3部作からなる完全映画化を果たしました。
経営難や資金不足など、制作中止に至った理由は実にさまざまです。もし何事もなく完成していたら、後世に残る名作が生まれていたかもしれませんね。
(ハララ書房)


