ちょっと待て! のび太の「お嫁さん」はいつからジャイ子からしずかに変わったのか? 原作を徹底検証
特定! 「未来のお嫁さん」が変わった決定回

1年間の休止の後に「小学六年生」で連載が再開されます。連載再開時は1973年4月から放送された1作目のTVアニメが放送された時期で、アニメ放送のタイミングに合わせたものだったのでしょう。
そこからは学年誌全誌での連載が開始されます。幼児期から小学校卒業まで学習雑誌の読者は『ドラえもん』と一緒に過ごすことになるのです。アニメ放送のタイミングで『ドラえもん』が一気にメジャーになることを期待した連載復活だったようです。
しかし、目論見は外れ、アニメは低視聴率となり半年で打ち切りになります。思ったほど人気が出なかった『ドラえもん』は、学年誌の連載も打ち切りの危機にあったようです。現にアニメ終了後は、『みきおとミキオ』や『バケルくん』など、ドラえもんにかわる新連載が展開していました。
この時点ではまだ「しずかがのび太の未来の嫁」という設定は世の中に浸透していません。まだコミックスも発売されず、「コロコロコミック」もない時代です。兄弟がいて、他の学年誌の『ドラえもん』を読む機会がないかぎり、他の学年のバージョンの『ドラえもん』のエピソードを知る手段はありません。
そのエピソードが学年誌の読者以外にも広まるのは1974年になってからのこと。連載4年を経て、ようやく『ドラえもん』のコミックスが発売されます。1974年の7月から毎月1冊ずつ第6巻まで立て続けに「てんとう虫コミックス」から刊行されました。6巻目には「のび太のお嫁さん」も収録されて、ここから「のび太の未来の嫁はしずか」ということが幅広く浸透したようです。
そこからは最終学年の「小学六年生」で、のび太としずかの結婚やふたりの息子ノビスケとのエピソードがときどき登場します。一方、ジャイ子の方はその後、すっかりのび太のお嫁さん候補から外れ、ジャイアンとは真逆のシャイな性格の漫画家志望の女の子としてすっかり定着しました。
いろいろなパラレルワールドのある『ドラえもん』の世界。原作コミックスを読んで、『ドラえもん』の歴史を紐解いてみるのも面白いかもしれませんね。
(LUIS FIELD)




