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嫌いだったけど「同情する…」 『ワンピ』出世して苦労が絶えないサカズキに「胃が心配」「休めてる?」

『ONE PIECE(ワンピース)』の新世界編では、出世したり成り上がったりと、それまでの立場を大きく変えたキャラたちが多く登場します。そのなかには、出世したばかりに貧乏くじを引くハメになった人物も見られました。読者にも同情されるほどの「過激派」をあげていきます。

まさに「中間管理職」? 海軍元帥のつらすぎる立場

初期の三大将が表紙の「ONE PIECE 14thシーズン マリンフォード編 piece.5」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
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『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「海軍」は、世界政府直属の軍隊であり、治安維持を行うために「絶対的正義」を掲げる組織です。とくに「偉大なる航路(グランドライン)」をメインに活動する「海軍本部」は、四皇や王下七武海とともに「三大勢力」と呼ばれるほどの力を持っています。その「海軍本部」のトップに君臨するのが、元帥(海軍総大将)であるサカズキ(通称・赤犬)です。

 サカズキは元海軍大将のひとりでしたが、2年前のマリンフォード頂上戦争後に当時の元帥であるセンゴクが引退したことを受け、新たな元帥に就任することになりました。そんなサカズキが元帥に就任した「新世界」編では、『ONE PIECE』の世界がさらに混沌とし、海軍は多くのトラブルに見舞われます。同じく元海軍大将だったクザン(通称:青キジ)との直接対決の末に昇進したものの、素直には喜べない、元帥就任後のサカズキの「苦労エピソード」を振り返ってみましょう。

 まずは、サカズキが手を焼いている「部下」についての苦労エピソードです。

 サカズキの部下には、「新世界」編から新たに「海軍大将」となったイッショウ(通称:藤虎)とアラマキ(通称:緑牛)が加わりました。このふたりは一兵卒から将校の位を得たのではなく、白ひげ海賊団と海軍本部によるマリンフォード頂上戦争後に行われた「世界徴兵」によって徴兵された人物です。

 そのことが関係しているのか、彼らは組織としてより「個人としての考え」を強く持っているような行動がみられます。

 藤虎は、ドレスローザを支配していたドフラミンゴの悪行を世界政府の責任と認め、ドレスローザの民やリク王(リク・ドルド3世)に対して独断で土下座をします。この様子は前代未聞の「海軍大将の土下座」として中継されてしまい、「世界政府の直属の軍隊である海軍が不祥事を認めた」と、広まってしまいました。予期せぬ藤虎の行動によって、海軍のトップであるサカズキの面目は丸つぶれです。

 さらに「ワノ国編」では、緑牛が独断行動を起こします。原作1053話では、緑牛が「麦わらのルフィ」の首を獲ろうと鎖国状態であるワノ国に独断で向かってしまいました。前話(原作1052話)でサカズキから「余計なマネは絶対するな」と釘を刺されたにもかかわらず、忠告を無視してワノ国に上陸してしまうのです。

 しかも緑牛が独断で行動した動機は、「サカズキに褒められたい」というものだったため、頭ごなしに怒りにくい部分もあることでしょう。部下から慕われてはいるものの命令は完全に無視されている様子から、部下に恵まれていない、といえそうです。

【画像】サカズキのストレスの原因? 海軍の問題児たち(5枚)

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