ツッコむのは野暮? 奇抜すぎた『スケバン刑事』がもたらした「偉大なる功績」
現実離れした設定が許容されたワケ

第1作目の成功を受けて『スケバン刑事』はシリーズ化され、『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説(1985年)』『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇(1986年)』が放送されました。
南野陽子さんが演じた2代目麻宮サキは、鉄仮面を着けたまま生活しているにもかかわらず仮面を外しても顔はキレイなままで、浅香唯さんらが出演した第3作目では忍者組織が現代まで生き残っているなど、放送当時からツッコミどころ満載の設定でした。
しかし、当時は大ヒットした『スチュワーデス物語(1983年放送)』に代表されるように、冷静に考えたらありえない強烈なシーンや、少々ぶっ飛んだ設定も許容される土壌があったのです。
「スケバン刑事」シリーズも、そんなドラマのひとつとして愛されました。
そして「スケバン刑事」のTVシリーズは3作で終了しましたが、『少女コマンドーIZUMI(1987年)』『花のあすか組!(1988年)』などで美少女が悪に立ち向かう路線は継承され、1986年には『セーラー服反逆同盟』のような類似番組も制作されました。
また、女子が制服のまま戦う設定は定番化して、最近でも実写映画『血まみれスケバンチェーンソー』や、実写ドラマ『ガールガンレディ』といった作品が生まれています。
このように現在に至るまで制服女子が戦うという流れが脈々と続いているのは、『スケバン刑事』が礎となったと言えるかもしれません。
(LUIS FIELD)


