たった1話で「視聴決定」した2024冬アニメ3選　「キャスト欄で笑う」「終始癒やし」

内容てんこ盛りすぎ！？　今期のスマッシュヒット作品はどれだ

　第1話がそろそろ出そろい始めた2024冬アニメ、楽しめそうな作品は見つかりましたか。『ダンジョン飯』『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』などの人気作品が始まる一方で、第1話から人気を博している新作もあるようです。ネット上で「めちゃくちゃ愛を感じる良作」「開始2分は詐欺」と評判の、「1話見て視聴決定！」な2024冬アニメを3作品みてみましょう。

●『佐々木とピーちゃん』

　ブラック企業勤めの佐々木（CV：杉田智和）は、ある日ペットショップで3000円の文鳥を買います。佐々木は文鳥に「ピーちゃん（CV：悠木碧）」と名付けてかわいがりますが、ピーちゃんがしゃべったセリフは「我が名はピエルカルロ、異界の徒にして星の賢者」でした。

　実はピーちゃんは、異世界から転生してきた賢者様だったのです。ピーちゃんは佐々木に「異世界を渡る機会」と「魔法の力」を授け、異世界で一儲けしようともくろみます。果たしてふたりは、食っちゃ寝のスローライフを手に入れることができるのでしょうか。

『佐々木とピーちゃん』は、『このライトノベルがすごい！2022』の単行本・ノベルズ部門で1位を獲得した、同名ライトノベル（著：ぶんころり、イラスト：カントク／CV：KADOKAWA）が原作のアニメです。第1話は、異世界転生に転職、異能バトルと、情報量てんこ盛りの1時間です。

　アラフォー社畜の佐々木が、ピーちゃんに癒やされるアニメ…かと思いきや、ピーちゃんは思いきり佐々木の人生を変えてしまいます。佐々木が諦めていた転職も収入アップも、ピーちゃんのおかげで叶う一方、転職先の内閣府に盗聴器を仕掛けられる不穏な一幕もありました。

　また、かわいらしいお隣さん（CV：鬼頭明里）はどこか影を背負っており、今後どう佐々木に関わってくるのか、気になるところです。第1話は1時間スペシャルでしたが、個性豊かなキャラクターや設定が視聴者を飽きさせず、あっという間に見終わってしまいます。

　なお、主要キャスト以外の声優はすべて「佐々木」姓であり、佐々木久子（北斗昌）さんも出演しています。遊び心たっぷりの第1話、ぜひご覧ください。

『佐々木とピーちゃん』は、TOKYO MX、AT-Xほかにて放送中です。「Amazonプライム・ビデオ」「dアニメストア」「U-NEXT」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

●『休日のわるものさん』

　悪の組織の幹部であり「将軍」と呼ばれている、わるものさん（CV：浅沼晋太郎）は、地球防衛組織のレンジャーたちと日々戦っています。その反面、仕事のオンオフがはっきりしているわるものさんは、休日をとても丁寧に過ごすタイプです。

　とある休日には、まず動物園で大好きなパンダに癒され、コンビニで大好きな紅芋ソフトを探します。ある日、動物園でパトロール中のレンジャー、アカツキレッド（CV：石橋陽彩）に見つかってしまうわるものさんでしたが、パンダが大好きな彼は意外な行動に出ます。

『休日のわるものさん』は、同名マンガ（作：森川侑／スクウェア・エニックス）を原作としたアニメです。ダークでスタイリッシュな服に低い声と、見るからに悪者らしいわるものさんですが、オフではギャップしかない「丁寧な暮らし」をしています。

「休日はまず、うまい食事をとり、かつ目にも栄養を与える」を心がけるわるものさんは、起きたらまず顔を洗い洗濯機を回し、その間にフレンチトーストを焼きます。街中でうっかり同僚を見かけたとしても、流星のごとき軽やかさでその場を離れ、知らないふりをするのです。

「いつかこの星は滅ぼすが…」と言いつつも、ささやかな幸せをかみしめているわるものさんの休日には、生活感がただよっていて癒やされます。極度の方向音痴であるレッドにも、「休日だから」と道案内をしてあげる彼は、果たして地球を侵略できるのでしょうか。

『休日のわるものさん』は、テレビ東京、テレビ大阪ほかにて放送中です。「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」ほか配信サービスでも、順次配信されています。