全部持ってたらお金持ち? ファミコンに無限の可能性を感じた「夢の周辺機器」3選
2023年で発売から40周年を迎えた『ファミリーコンピュータ』。1000以上のゲームタイトルが発売されただけでなく、さまざまな周辺機器も登場しました。今回はファミコンの可能性を広げた、ファン垂涎の周辺機器を振り返ります。
ファミコン世代が喉から手が出るほど欲しかった夢の周辺機器とは?
1983年に発売された『ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)』は、1000以上のゲームタイトルが発売された家庭用ゲーム機ですが、ソフトだけでなく、さまざまな周辺機器も発売されて話題になりました。
当時の子供たちにとって、高額なファミコンの周辺機器は「高嶺の花」でもありました。そんな個性的かつ憧れだったファミコンの周辺機器を振り返ります。
●「ファミリーコンピュータ ロボット」
近年ではAI機能が発達して、その技術はロボットにまで反映されています。科学技術の進歩の賜物といえますが、今から約40年近くも前に発売された「ファミリーコンピュータ ロボット」は、その名の通りゲームとロボットを融合させた斬新な周辺機器でした。
このロボットは、180mm(幅)×236mm(奥行き)×228mm(高さ)というサイズ感で、頭部にはふたつの目、胴体にふたつのアームがついています。ロボットの目をテレビ画面に向ければ、テレビからの発光信号を受信できるため、ワイヤレス制御でアームを動かすことができました。
またゲームと連動させて遊ぶには、対応ソフトや付属のアイテムが入った「ブロックセット」や「ジャイロセット」が必要です。
たとえば「ブロックセット」の場合、専用カセット「ブロック」をファミコンにセットし、付属のブロックと5つのトレイをロボットに装着すればプレイ可能です。
トレイに置かれたブロックを画面の指示に従って積み替えたり、ふたりでブロックを奪い合ったりと、計4種類のゲームが楽しめました。
「ジャイロセット」には、専用カセット「ジャイロ」とコマ、青と赤のトレイなどが入っています。ゲームプレイ中は回転しているコマを指定された色のトレイに乗せることでトレイにセットしたIIコントローラーが連動、その色のゲートが開く仕組みになっています。
この「ロボットにIIコンの操作を任せる」という共同作業が斬新で、当時としてもユニークな遊び方に感じられました。
●光線銃シリーズ「ガン」
1984年には、ガンシューティングを楽しむための光線銃シリーズ「ガン」というリボルバー式の銃を模した光線銃型コントローラーが発売されました。
もともと任天堂はおもちゃメーカーで、エレクトロニクス玩具やアーケードゲームなどで培った「光線銃」の技術をファミコンに応用して誕生したのが、ファミコン用の光線銃シリーズになります。
この光線銃の対応タイトルは以下の5作です。
・開拓時代のアメリカ西部を舞台に銃撃戦を行う『ワイルドガンマン』(1984年/任天堂)
・アメリカの警察が採用する射撃訓練を再現した『ホーガンズアレイ』(1984年/任天堂)
・郊外でカモを撃つ『ダックハント』(1984年/任天堂)
・アーケードのガンシューティングがファミコンに移植された『オペレーションウルフ』(1989年/タイトー)
・ベルトスクロールアクション、ガンシューティングなどが楽しめる『マッド・シティ』(1988年/コナミ)
『ワイルドガンマン』には、早撃ちをするために銃を収める専用アイテム「ホルスター」も発売されており、ソフト、ガン、ホルスターがセットになった『ワイルドガンマンセット』も発売されました。
ちなみに、「ガン」はテレビの走査線を検出して位置を判断するため、現在の液晶テレビでは使用できません。