ゴールデンウィークにイッキ観したい! 1クールできれいに終わった傑作アニメ3選
2013年に放送された、SFロボットアニメです。後に『正解するカド』で総監督を務めた村田和也さんが原案と監督、『魔法少女まどか☆マギカ』で知られる虚淵玄さんが原案とシリーズ構成を務めました。
人類の存亡を賭けて、人型戦闘機「チェインバー」に乗って宇宙生命体と戦っていた少年兵レドが、ほとんど海に没してしまった地球に漂着し、そこで海上生活を営んでいた船団「ガルガンティア」で暮らしていくという物語です。文化も文明の進み具合もまったく異なる両者の出会いと異文化交流が主なテーマで、戦いしか知らなかった主人公が生きる目的を見つけていく過程、弱者を包摂した社会と大義を重んじて弱者を淘汰する社会との相克などが描かれていきます。
まず物語の舞台となるガルガンティアが魅力的に描かれており、登場人物も脇役の一人ひとりに至るまでイキイキとしています。ガルガンティアのなかで職探しをする主人公を描いた日常回も秀逸でした。最終回は「パイロット支援啓発インターフェイスシステム」を搭載するチェインバーのセリフに、2回はグッとくるはずです。本放送後、船団の一員となったレドのその後を描くOVA『めぐる航路、遥か』(前後編)が発表されました。
●『月がきれい』
2017年に放送された、中学生が主人公の恋愛アニメです。川越を舞台に、普通の中学3年生の男女が出会って、デートしたり、すれ違ったり、離れ離れになったり、追っかけたりします。あまりの甘酸っぱさに中学生当時を思い出して何ごとか叫び出したくなった視聴者が続出したため、放送当時は「恋テロアニメ」と呼ばれていました。
重視されていたのが、日常のリアリティの積み重ねです。過激なことは起こらず、ちょっとした言葉や仕草にドキッとすることの繰り返しが描かれていました。第1話のクライマックスは、気になる女子が背中のホコリをポンポンとはたいてくれるシーンです。それだけのことですが、想像するだけで胸に甘酸っぱさがこみ上げてくる人も多いのではないでしょうか。
『月がきれい』でプロデューサーを務めたフライングドッグの南健氏は、「アニメで『中学生日記』をやる」というコンセプトを明かしていました。舞台となった川越の町並みも、非常に美しく描かれています。最終回の後の余韻も含めて、非常にきれいにまとまった作品だと思います。
(大山くまお)




