『鬼滅の刃』猗窩座になる前に産屋敷家と出会っていたら運命は変わったのか?
人間だった頃の記憶を忘れて強さのみを追求していた「猗窩座」が、もしも無惨ではなく産屋敷の一族と出会っていたらどうなっていたでしょうか?
至高の強さを追求する猗窩座

『鬼滅の刃』ではさまざまな経緯で鬼と化した人間が登場します。そのなかでも特に印象的なのは、映画『鬼滅の刃 無限列車編』で「炎柱」である「煉獄杏寿郎」と激闘を繰り広げた「猗窩座(あかざ)」でしょう。
※この記事には『鬼滅の刃 柱稽古編』以降の内容を含みます。
彼は自暴自棄になっているときに「鬼舞辻無惨」と出会ってしまい、力を求めて鬼となりました。では、もしも鬼舞辻無惨ではなく産屋敷家の人間と出会っていたら、鬼と化して強さを追求し続ける運命は変わっていたのでしょうか。
●守りたいものを失い続ける狛治
猗窩座が人間だった時の名前は「狛治(はくじ)」といい、病気の父親と貧しい暮らしを送っていました。狛治は父親の薬代のために盗みを繰り返しては、捕まるたびに厳しい罰を受けます。しかし父親は狛治が罪を犯してまで生き延びることを望まず、自ら命を絶ってしまいました。狛治の行動は父親をかえって追い詰めてしまったのです。
その後、狛治は「素流(そりゅう)」という素手で戦う武道の師範である「慶蔵(けいぞう)」と出会い、その娘である「恋雪(こゆき)」と心を通わせるようになります。しかし尊敬できる師匠と恋人を得た狛治の幸福な時間は束の間でした。
道場とその土地を我が物にしようとする剣術道場の陰謀によって、恋雪と慶蔵が毒殺されてしまったのです。絶望に打ちひしがれた狛治は復讐に燃えて剣術道場に殴り込みをかけ、身につけた祖流の技で門弟67人を惨殺しました。
狛治が無惨に見出され鬼と化したのは、復讐を終え返り血も乾かぬ頃だったようです。自暴自棄になった狛治が取り返しのつかないことをしてしまった、最悪のタイミングでの出会いだと言えるでしょう。
鬼殺隊の入隊者は大きく2パターンに分けられます。鬼によって被害をうけた場合と特殊な才能を見出された場合です。大抵は鬼による事件の生き残りが鬼殺隊と縁を結びますが、「恋柱」である「甘露寺蜜璃」のように特異体質が産屋敷の目に止まって迎え入れられることもあります。狛治が鬼殺隊に入隊するとしたら後者のケースだと思われますが、実際はかなり難しいかもしれません。
狛治が剣術道場襲撃を行っていないタイミングであれば、当時の産屋敷家の人間の目に留まってスカウトされるケースもあり得たでしょう。狛治は生まれつき体が頑丈で戦闘者としての才能を持っていたからです。祖流の継承者として高名になった狛治が鬼殺隊にスカウトされたとしたら、体術と呼吸を組み合わせ、日輪刀なしで鬼を倒す新たな流派の創始者になっていたかもしれません。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記



