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最終回で人類滅亡←ウソでしょ… 衝撃的だったアニメの「全員死亡」展開3選

「読む劇薬」と呼ばれた衝撃作の結末とは

画像は『バビロン』キービジュアル (C)野﨑まど・講談社/ツインエンジン
画像は『バビロン』キービジュアル (C)野﨑まど・講談社/ツインエンジン

●『バビロン』

 これまで紹介してきた作品と少し毛色が違いますが、令和アニメのなかにも主人公サイドが全員死亡するという、衝撃的な展開を迎えた作品がありました。それが、2019年に放送された『バビロン』です。

 この作品は野崎まど(崎の字は立つ崎)先生の同名小説が原作で、「読む劇薬」と呼ばれるほど過激な内容で知られています。物語の主人公は、東京地検特捜部検事の「正崎善(せいざき ぜん)」です。ある捜査資料のなかから見つけた奇妙な文書をきっかけに、他人を自殺へと追い込む謎の女性と出会い、東京都西部に新たに誕生した「新域」をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく……というストーリーです。

 同作の見どころといえば、チート級の特殊能力が登場すると同時に、架空の近日本未来を舞台に、政治や財界の欺瞞を描いた社会派SF作品でもあることでしょう。おそらく多くの視聴者は、正崎が現代社会の負の側面を凝縮したような「新域」に、風穴を空けてくれることを期待して物語を見守っていたのではないでしょうか。

 しかし物語が進むにつれて、正崎の前にはどんどんと暗い雲が立ち込めていくようになります。検察官を目指していた若い部下や、ともに事件を追っていた検察事務官、さらには捜査に協力してくれた警察官などが、ひとり残らず犠牲となってしまうのです。

 そして最終回では、ついに正崎が黒幕と直接対決を繰り広げるものの、その結末はあまりにも後味の悪いものでした。実際、視聴者からは「こんなにも後味の悪いアニメは久しぶり」「ちょっと覚悟がいる類いの話かな」「万人にはオススメできない」といった声が数多く寄せられています。

 いずれも大団円で終わらない結末を迎えたアニメですが、だからこそ初めて見たときの衝撃は唯一無二といえるでしょう。はたして「名作」なのか「迷作」なのか……。アニメ史に残る問題作を、あなたはどう評価しますか?

(ハララ書房)

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