意図的ですって! 「妙にえっちぃ『超時空世紀オーガス』」の記憶は実に正しかった
ご安心ください、第2話以降もラブシーンの連続です
時空転移後、エマーン人の隊商と行動をともにすることとなった桂は、早速17歳の少女「ミムジィ・ラース」と急速に接近していきます。この手の早さは、ロボットアニメの主人公としては過去に類を見ません。
多くの戦いと人間関係の変遷を経て、桂とミムジィはいつしか互いを男女として意識するようになります。特にエマーン人女性の妊娠可能な期間は17歳までで、それを越えると数回の高熱を発して生殖能力を失うといい、そしてミムジィは作中ですでに高熱を発して倒れていました。もたもたしていれば子供を作れなくなる状況に置かれていたのも、両者の関係を加速させた原因となるでしょう。
このふたりが完全に結ばれたのが31話「チルドレン」となります。この回でもやはり濡れ場は最初で、オープニング終了後しばらくしてから始まります。流石に下半身こそ見えませんが上半身は両者ガッツリと裸で、そこそこ時間も長めに取られています。途中、エマーン人に生えている触手が「ピーン」と張って、すぐに「ヘナヘナ」と萎れてしまうのも非常にエロティックです。
しかもラブシーンを終えた後は、しっかりミムジィのお風呂シーンも追加され、「ちょっと下半身成分が足りないんじゃないかな?」と考えた方も納得の連携を見せてくれます。そのお風呂シーンの直後には妊娠が発覚しており、このスピード感は半端ではありません。
桂とミムジィ以外にも、人造人間のモームをはじめ女性キャラクターの半裸やお風呂シーンがひんぱんに登場する作品でもあった『オーガス』を、密かに親にバレないように観ていた人もいたのではないでしょうか。
なぜ、ロボットアニメにこれほど濡れ場を多く入れたのでしょうか。その理由は定かではないものの、当時のインタビューを紐解くと、意図的に濡れ場を多くしていたという証言があります。関東地方では前番組『超時空要塞マクロス』に引き続き、日曜日の14時からという特殊な時間帯で放送されていた『オーガス』には、「大人」を引き付ける要素が必要と考えられていたのかもしれません。
(早川清一朗)