ゲームボーイ、1991年勃発の湾岸戦争で兵士に支給 爆撃でも壊れなかった!
黒焦げになりながらもまだ動く「ゲームボーイ」

最初にそれを見たのはTVだったと思います。爆撃に巻き込まれて黒焦げになった「ゲームボーイ」の画面がまだ点灯しており、『テトリス』が映し出されていました。
確かに子供は物を乱暴に扱います。手にしていた物を地面に落とすなどというのはしょっちゅうです。筆者も子供のころにやはり任天堂が発売していた携帯用ゲーム機「ゲームウォッチ」の『オクトパス』を買ってもらいよく遊んでいましたが、多少乱暴な扱いをしても、壊れることはありませんでした。それだけ頑丈さにはこだわった作りとなっていたのでしょうが、それでも爆弾をくらって原形をとどめるどころかまだ動くのですから、任天堂のものづくりの姿勢には本当に驚かされました。この壊れたゲームボーイはニューヨークの任天堂直営店である「Nintendo New York」で展示されており、『テトリス』のデモ画面が動いている姿を見ることができます。
その後、1996年に発売された『ポケットモンスター赤・緑』の爆発的大ヒットにより、「プレイステーション」や「セガサターン」といったはるかに高性能なゲーム機が販売されているにも関わらず、「ゲームボーイ」は主力ゲーム機としての地位を確立し続けました。
グラフィック、ムービー、サウンド、これらの要素はゲームの世界をより高みに導く要素ではあっても、ゲームそのものの面白さを突き詰めれば十分に対抗できることを世に知らしめたのが、「ゲームボーイ」だったのではないかと思えます。
電池が切れそうになり、徐々に薄くなっていく画面で必死になって最後の1プレイに挑戦した日々ははるか遠い日々となりましたが、今も確かに記憶のなかに残っています。
無数に登場した「ゲームボーイ」たち携帯用ゲーム機の系譜は「3DS」へと昇華し、今では「Nintendo Switch」へと引き継がれ、多くの人を楽しませ続けています。任天堂がゲームの本質を追求し続ける限り、この流れはずっと続いてくれることでしょう。
(早川清一朗)





