放送禁止の国も… 1話から過激描写だらけで視聴者にショックを与えたアニメ3選
アニメの第1話は、視聴継続を決めるための判断材料になる大切なエピソードですが、なかには、早速トラウマ描写が登場する過激な作品もありました。さらに過激すぎるがゆえ、一部地域や海外で放送禁止になったこともあったのです。
「放送禁止」も仕方ないほどの衝撃シーン

アニメの第1話は、視聴者にとって作品の面白さをはかるうえで、とても大切なエピソードといえるでしょう。しかし、なかには、初回から後味の悪いトラウマ展開が繰り広げられたアニメ作品もありました。視聴者に大きなショックを与える描写が災いしてか、一部地域や海外で放送中止になったこともあったほどです。
例えば諫山創先生によるマンガを原作としたアニメ『進撃の巨人』は、残酷な描写によって海外で放送禁止になりました。同作は人を食す巨人から逃れるために、壁の内側に住んでいた主人公「エレン・イェーガー」や仲間の「ミカサ・アッカーマン」「アルミン・アルレルト」が、「調査兵団」に入隊して巨人と戦う物語です。
第1話では、超大型巨人によって壁の一部が破壊され、壁内に巨人の侵入を許した結果、エレンの母親が巨人に捕食されます。エレンの目の前で繰り広げられた惨劇は、エレンだけでなく多くの視聴者にトラウマを植えつけました。
その後のエピソードでも巨人による残酷な殺戮が描かれるため、視聴者からは「断末魔がずっと耳に残っている」「人がかみ砕かれる姿に鳥肌が止まらなかった」などの声があがっています。そのような、巨人が人を食べる場面が過激すぎると判断されたのか、中国では放送禁止という扱いになったそうです。
海外での配信が中止されたほかの作品といえば、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載されたマンガ『魔法少女サイト』(作:佐藤健太郎)のアニメ版も当てはまるでしょう。同作も第1話から残酷な描写が多くありました。
主人公「朝霧彩」は、兄からの虐待を受け、クラスメイトからは日々、リンチを受けており、自殺を考えるほど精神的に追い詰められていました。しかし「魔法少女サイト」という場所で手に入れた魔法のステッキを偶発的に使ってしまい、彩をイジメていた女子と先輩男子は電車にひかれて死亡するのです。
電車にひかれて身体がバラバラになったり、首ちょんぱされたりと、たびたび残酷な死が描かれる同作は、複数の国で放送禁止になりました。
もちろん、国内で放送中止になったアニメも存在します。それはライトノベル『シゴフミ』(著:湯澤友楼)のアニメ版です。同作は、毎話「死後文(しごふみ)配達人」の主人公「フミカ」が、死者から生きている人へ手紙を届けるという1話完結のオムニバス形式で進行します。
第1話では高校生の「町屋翔太」と「綾瀬明日奈」のラブストーリーをほのめかすようなエピソードのあとに、翔太のもとに明日奈の父親から、明日奈が父を殺したという内容の「死後文」が届きます。
ラストで、翔太は明日奈の無実を信じて愛の告白するものの、明日奈はナイフで翔太を刺殺して幕を閉じるのでした。その後のエピソードでもセンセーショナルな題材を扱ったせいか、一部内容の修正や放送休止などの対応が行われました。
(LUIS FIELD)