「今でも大人気だけど」「割り切って観てね」正直「アウト」な部分ある昭和アニメたち
最近のアニメでは、過激なシーンに補正が施されるなど、コンプライアンスに配慮した加工が行われることが一般的です。しかし、時代をさかのぼると、現代では考えられないような描写が多数盛り込まれた昭和のアニメも存在しました。
小学生への負担がデカい

昨今、コンプライアンスの厳格化により、アニメ作品でも原作の一部の描写がカットされたり、ぼかしが入るケースが多くあります。時代をさかのぼって、昭和に放送されたアニメでは、現代では放送が難しいシーンがふくまれる作品もありました。
●『じゃりン子チエ』
「漫画アクション」(双葉社)で約19年間連載された『じゃりン子チエ』(作:はるき悦巳)は、1981年の劇場版を経て、同年から2度アニメ化されました。
大阪の下町を舞台に、酒やギャンブルに溺れて仕事をしない父「竹本テツ」に代わってホルモン焼き屋を切り盛りする、小学5年生の主人公「チエ」の日常を描いた作品です。少女ひとりがお店を切り盛りする設定がすでに問題な気もしますが、それ以上にインパクトのあるシーンも登場しました。
作中ではテツの担任だった「花井先生」が家を訪れ、チエに酒を勧める場面があります。チエが「けっこうおいしいわ」と言いながら平然と未成年飲酒するこのシーンのほか、テツが他人に暴力を振るう描写、登場人物たちが何度も放送禁止用語を発する場面など、その過激さに時代を感じざるを得ません。
とはいえ、そういった部分が気にならないほどチエのたくましさが物語全体を明るくしており、放送から数十年が経った現在でも多くのファンに愛され続けています。
●『巨人の星』
昭和を代表するスポ根マンガ『巨人の星』(原作:梶原一騎/作画:川崎のぼる)は、1968年に日本テレビ系にてアニメ化されました。
元プロ野球選手の「星一徹」の息子「星飛雄馬」が、読売ジャイアンツの「巨人の星」として成長していく物語です。本作は、現実離れしたプレイシーンや強敵との対決はもちろん、飛雄馬が幼少期から一徹のスパルタ教育を受ける場面が大きな見どころとされています。
その教育はかなり過激なトレーニングばかりで、たとえばガソリンをかけたボールに火をつけてノックする「火の玉ノック」や、強力なバネを肘に装着し、日常生活にも支障をきたす「大リーグボール養成ギプス」など、もはや一部では「児童虐待」とも言われる場面が登場します。
ただ、一徹は飛雄馬のために夜まで肉体労働をして貯金を続ける一面もあり、長年親子の絆を描いたドラマとして感動を呼んできました。
●『まいっちんぐマチコ先生』
えびはら武司先生のお色気ギャグマンガ『まいっちんぐマチコ先生』は、1981年から1983年までテレビ東京系でアニメ化されました。高視聴率を記録し、「まいっちんぐ」というワードが社会現象になるほどの人気を博した作品です。
本作は、「あらま学園」へ赴任してきた新任教師「麻衣マチコ」がイタズラ好きな生徒「池上ケン太」らから、セクハラのターゲットにされてしまうところから始まります。そして「いや~ん、まいっちんぐ!」とポーズを決めるマチコ先生の姿が、毎話の定番となっていました。
描写も刺激が強いものが多く、OPの全裸でのシャワーシーンからはじまり、のぞきや「ボインタッチ」のような行為は、教え子だけでなく教師や校長も一緒になって行うという衝撃的なシーンが満載です。
今ならアウトというレベルではなく、当時から抗議が相次いだものの3年にわたって全95話が放送され、昭和の伝説的な作品として知られています。
(LUIS FIELD)
