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「本当は短期連載でしたが…」←信じられない! 実は“もっと早くに終わる予定”だったマンガ3選

『銀魂』『ブラック・ジャック』『葬送のフリーレン』は、いずれも累計発行部数数千万を誇る人気マンガですが、実はこれらの作品は、もっと早くに終了する予定だったことをご存知ですか? この記事では、今の人気ぶりからは信じられない意外な過去を振り返ります。

人気医療マンガ←担当編集「ここまでモンスター的作品になるとは」

画像は『ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ』著:手塚治虫(立東舎)
画像は『ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ』著:手塚治虫(立東舎)

 今や多くの人がその名を知る人気マンガの裏には、知られざる苦労とドラマが存在するものです。世界累計発行部数(デジタル版含む)7300万部を誇る『銀魂』、マンガ界の巨匠が生み出した医療マンガの傑作『ブラック・ジャック』、近年まれに見るアニメ化成功を収めた『葬送のフリーレン』……。実はこれらの作品は、本来もっと早くに終わる予定だったことをご存知でしょうか?

●険しい道のりからスタートした『銀魂』

 約15年半にわたって「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『銀魂』ですが、実を言うと連載当初はいつ打ち切られてもおかしくない状況でした。

「週刊少年ジャンプ」がアンケート至上主義なのは今や多くの人が知るところで、『銀魂』の連載が始まった当時は『ONE PIECE』や『NARUTO-ナルト-』、さらには『BLEACH』『DEATH NOTE』『いちご100%』『テニスの王子様』『ボボボーボ・ボーボボ』など名だたる作品が名を連ねていました。

 そのなかで『銀魂』はいつも掲載順が下のほう。当時の編集長から「君は若い。次があるから頑張って」と言われるほど、崖っぷちの状態だったといいます。

 そうした状況を打破する転機となったのは、「万事屋」メンバーと「真選組」の面々が花見の席をめぐって対決する第17訓「酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ」でした。

 通称「花見回」は「勝負をかけよう」ということで作られたエピソードで、ここから『銀魂』の掲載順位はグンと上がり、人気に火が付くようになります。もし勝負をかけようという話が出ず、花見回が生まれていなかったら、『銀魂』はもっと早くに終わっていたかもしれません。

●担当編集も予想しなかった『ブラック・ジャック』の爆発的人気

 手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』といえば、1973年からおよそ10年間にわたって「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載された医療マンガの金字塔です。しかし本来はもっと早めに最終回を迎える予定でした。

『BLACK JACK 300STARS’ Encyclopedia』で当時の担当編集である岡本三司氏が語ったところによると、もともと『ブラック・ジャック』は「4、5回連載して、最終回は無人島に行ってエンディング……という予定だった」そうで、当時はここまでモンスター的作品になるとは思ってもみなかったといいます。

 ただ剛腕で知られる「週刊少年チャンピオン」の壁村耐三編集長だけは違いました。『ブラック・ジャック』に大きな可能性を見出し、人気投票の結果を無視して連載の継続を決定したのです。その結果、『ブラック・ジャック』ははじめこそロースタートだったものの、第50話「めぐり会い」で初の人気投票2位を獲得し、これ以降すっかり人気投票上位の常連作品となりました。

●そもそも連載する予定もなかった『葬送のフリーレン』

 2020年より「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガ『葬送のフリーレン』は、早期終了どころか連載すら予定されていなかった作品でした。小学館の採用サイトで公開された「『葬送のフリーレン』担当者座談会」によると、同作はもともと読み切り作品だったといいます。

 しかし実際のネームを読んで可能性を感じた担当編集の小倉功雅氏は、読み切り作品ではなく「短期集中連載」として編集長に提出しました。この「可能性」は2話目で「確信」に変わり、ネームに目を通した小倉氏は「連載にできるかもしれない」と思ったそうです。

 そこで短期集中連載として提出していたことは伏せて、あたかもはじめから週刊連載で提出していたかのように第2話のネームを編集長に提出しました。その結果、『葬送のフリーレン』は今や累計発行部数2400万部超えの人気作となり、TVアニメ第2期の放送も決定しています。

 ちなみに読み切りを描いてもらうにあたって、小倉氏が提案したのは「魔王が出てくるギャグマンガ」でした。結果として正反対の作風となりましたが、『葬送のフリーレン』の随所に出てくるコメディ描写はその名残なのかもしれません。

(ハララ書房)

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