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それでも「ジャック」はしっくりこない? 『帰ってきたウルトラマン』呼称問題に反響

『帰ってきたウルトラマン』の主人公たるウルトラマンをどう呼称するか、ファンの間でも割れていることを記した記事に、多くの反響の声が寄せられました。ただ「2世」と呼んでいるという人は、さすがに少ないようです。

「後付け」だから…? ファンの声は

主演した団時朗さん(郷秀樹役)のインタビューも収録。「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.04 帰ってきたウルトラマン」(講談社)
主演した団時朗さん(郷秀樹役)のインタビューも収録。「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.04 帰ってきたウルトラマン」(講談社)

 やはりこの話題、終わりはなさそうです。

 マグミクスが2025年3月23日に配信した、「『帰ってきたウルトラマン』名前問題に終わりはあるのか? ファンの間でもいまだ争点」と題した記事に対し、多くの反響が寄せられました。

 記事では、主人公呼称が公式に「ウルトラマンジャック」となってからすでに40年が経過するいまなお、この「ジャック」という名称を使わないファン層が見られることを挙げ、そもそもなぜ『帰ってきたウルトラマン』の放送当初、のちの「エース」や「タロウ」のように主人公固有の呼称がつけられなかったのか、といった、問題の根幹から紐解いていきます。

 また記事中、これまでに「ウルトラマン2世」「新ウルトラマン(新マン)」そして「ジャック」と、公式にも変遷があったことに言及しつつ、非公式にも「帰マン(きマン、かえマン)、帰りマン(かえりマン)」という呼称があったことにふれました。

 それぞれの呼称については、「自分は新マン世代」「初めて観たウルトラマンの映画で『ジャック』としてインプットされた(のでほかの呼称はむしろ違和感がある)」といったように、全体的にはやはり世代によって呼び方は分けられているという印象です。「(新マン世代なので)後付けの『ジャック』はしっくりこない」という意見には、多くの共感が寄せられ、また「(記事でふれたような)若い人がジャック呼びに抵抗感があるというのは意外」という声も聞かれました。

 記事にあるように、「ジャック」の初出は1984年公開の映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』です。これを劇場で鑑賞したという人は、初めて「ジャック」と聞かされ「違和感しかなかった」としつつ、「前の席に座られていたふたり連れも『ジャックなんていたっけ?』と声をあげていました」という、貴重な経験談を寄せています。

 上述の映画公開時、TVシリーズは制作されておらず、それ以前はというと1980年の『ウルトラマン80』、その後はというと1996年の『ウルトラマンティガ』になります。アニメや海外制作番組のほか、いわゆる「平成ウルトラセブン」と称される単発作品などはあったものの、「ウルトラ」シリーズのTVシリーズ新作は、実に16年も間が空いているのです。

 こうしたことから、「名付けられた1984年ごろにはウルトラマンというIP自体が下火であり、また年齢的にも一旦『卒業』した人が多かったのだと思います。平成になってウルトラマンが再び勢いを取り戻し、サーガ化した事で再び興味を示すファンも多くなった結果、現在の『ジャックに馴染めない』って人が多い状況が生まれたのでしょう」という見解も見られました。

 総じて、タイトルにもあるように「いまだ争点」という点がリアルに見てとれる内容であり、この先もしばらくは話題になりそうな勢いが感じられる反響の声でした。

(マグミクス編集部)

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