ウルトラ兄弟入りできず…『ウルトラセブン』最終回に出た「セブン上司」って何者?
なぜウルトラ兄弟にカウントされなかった?

なぜ、そうなったのかと言えば、外見がウルトラセブンと全く同じだったからだと考えられます。ゾフィーはウルトラマンの着ぐるみを流用しており、パッと見はほとんど同じですが、胸部や大腿部のライン追加、トサカの正面を黒く塗装したほか、胸にポッチ(※スターマーク)を付けると、最低限の仕様変更で別のキャラクターに仕立てていました。
セブン上司に関しては、セブンと瓜ふたつであり、劇中、セブンとセブン上司が直接並ぶ場面はありませんでした。作品外で同じ姿を持つウルトラ戦士が並ぶのは、キャラクター展開上、都合が悪いと言えるでしょう。
そうした理由からウルトラヒーローとしてはカウントされなかったものと思われます。そもそも当時は名称すら存在せず、シナリオでは「M78星雲人」と記載されているのみで、現在の「セブン上司」も後年になって付けられた名称です。しかも単に「上司」とあるだけで、正式なキャラクター名がないところも、どこか悲哀を感じさせます。
なお、当時月刊「ぼくら」で連載されていた一峰大二先生によるマンガ版では、TVとは異なり、ノコギリ状のアイスラッガーを持つセブン上司が登場しており、もしも少しでもセブンと異なる要素を入れていたら、ウルトラ兄弟がひとり増えていたかもしれません。
近年、ウルトラマンシリーズは、大きくユニバースが広がっていますが、セブン上司は、現在に至るまで客演の機会がないまま58年の歳月が過ぎました。彼はいま頃、どこで何をしているのでしょうか?
(田中一)


