伝説の高身長女子「エル」が30歳に　『The かぼちゃワイン』の意外なラストに仰天

実はシリーズ化されていた←驚き！

　先日、マグミクス編集部では1981年から1984年まで「週刊少年マガジン」（講談社）にて連載されていた三浦みつる先生のマンガ『Theかぼちゃワイン』の完結した「その後」の物語について記事化し、ファンから反応がありました。

『Theかぼちゃワイン』は、小柄なツッパリ男子中学生「青葉春助」と、高身長で献身的なヒロイン「朝丘夏美」、通称「SLコンビ」のドタバタな日常を描き、高身長女子ラブコメの元祖として多くの読者の心を掴んだ作品です。

　連載最終回では、春助がエルに「おまえをおれの嫁さんにしてやる!!」とプロポーズし、指輪が光るハッピーエンドで幕を閉じました。そして、学生だったふたりの「その後」を描いたのが、三浦先生がクラウドファンディングで自主制作し、漫画家引退作となった描き下ろし本『バック・トゥ・The かぼちゃワイン』です。

　本作では、30歳になった春助とエルが登場します。しかし、春助は定職に就けず、キャリアウーマンとして活躍するエルにコンプレックスを抱き、結婚に踏み切れないでいました。

　その後、謎の人物にふたりがタイムスリップさせられ、エルが別の男性と結婚する未来や、タイムパラドックスに巻き込まれるなど、さまざまな困難に直面します。そのなかで、春助は改めてエルへの気持ちを再確認し、結婚を決意、エルと式を挙げるという、ファン待望のハッピーエンドを迎えました。

　この結末に、ファンからは「大好きな作品」「小さい頃にアニメ見てた」「エルってこんなに大きかったっけ？　と思いつつ、やっぱりかわいい」との声があがっていました。

　なお『バック・トゥ・The かぼちゃワイン』以前にも複数の続編が発表されています。『Theかぼちゃワイン 番外編』や、少し成長したふたりを描いた『The かぼちゃワイン sequel』、春助が探偵になる『The かぼちゃワイン Another』などがあります。続編の多さに「シリーズ化されてたんだ」「探偵ものなんてあったの？」と驚く様子も見受けられました。

　しかし、これらの続編では春助とエルの関係は進展しないままでした。それだけに、『バック・トゥ・The かぼちゃワイン』でのふたりの結婚は、長年のファンにとって最高の結末だったのです。

　ちなみに、エルのモデルは1980年代から90年代にかけて活躍したタレントの宮崎美子さんであると、三浦先生が文庫版のあとがきで語っていました。

※正式なタイトルは「The」と「かぼちゃワイン」の間にハートが付きます。